エヌエフHDが大幅続伸、量子コンピューターや半導体装置向け独自技術に熱視線
エヌエフホールディングス<6864>がマドを開けて大幅続伸、一時6.9%高の1430円まで駆け上がる場面があった。同社は増幅器の出力の一部をフィードバック素子を経由してマイナス転換し入力端子に戻すというNF制御技術を駆使し、電子計測機器の製造を手掛けるニッチトップ。その独自技術に定評があり、次世代コンピューティングの最右翼である量子コンピューター分野では量子デバイスの制御や信号検出などの研究で同社の信号処理技術が貢献している。また、水素製造用電源で高実績を持ち脱炭素のテーマに乗るほか、半導体検査装置など製造装置向けに高精度の計測制御デバイスを提供する。足もとの業績も好調であり、24年3月期は営業利益が前期比37%増の6億4000万円と大幅な伸びを見込むが、上期時点で4億4900万円(前年同期比4.8倍)に達しており、一段の上振れが濃厚とみられる。