FRBの新たな融資制度、今秋から利用額増加
SVBの破綻を受けて、FRBが新設した融資枠「銀行ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」の利用が活発化しているという。ダウジョーンズが伝えた。
BTFPは銀行の保有債券が含み損を抱えていても、額面で評価して担保として受け入れ、FRBが最長1年融資するプログラム。今秋以降、利用額は前週比で増加を続けている。利用額の増加傾向は、担保付翌日物調達金利(SOFR)の大幅上昇のタイミングとも一致している。
この現象について、銀行が資金不足に陥っており、資金調達コストが上昇しているとの指摘も出ている。米財務省の借り入れが増えたことと関係している可能性があるとし、多くのマネーが財務省へと流れ、他に回らなくなっていると指摘した。