短期筋の売買に振らされやすい需給状況/オープニングコメント

市況
2023年12月26日 8時33分

26日の日本株市場は、手掛かり材料に欠けるなか、こう着感が強まりそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。日経225先物はナイトセッションで33170円~33210円での推移となり、商いは閑散だった。積極的な売買は手控えられやすく、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。

昨日の東証プライムの売買高は8カ月ぶりの10億株割れとなった。海外勢のフローが限られるなか、日経平均は朝高後、狭いレンジでの推移が続いていた。ただし、薄商いのなか、海運株の急落が目立った。要因としては、デンマークの海運大手APモラー・マースクが、紅海経由の航行に向けて準備を進めていると報じられたこと。コンテナ船の運賃上昇への思惑が後退するなか、売りが強まったようである。商いが膨らみづらい需給状況のなか、報道等に大きく振らされやすいため、短期筋の売買には注意しておきたいところだろう。

ただし、川崎汽船<9107>は8.6%の下落となったが、足もとでは6営業日続伸で1800円超上昇していた。ボリンジャーバンドの+3σ水準で過熱感も警戒されていたこともあり、+1σに接近したことで過熱感は和らぎ、押し目待ち狙いの買いが入るようだと、センチメント改善につながりそうだ。

昨日の日経平均は買い一巡後はこう着感の強い相場展開だったが、25日線を上回っての推移だったこともあり、同線が支持線として意識されやすいだろう。同線が位置する33158円辺りに接近する局面においては、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。12月は25日線を中心にボリンジャーバンドの-1σと+1σとのレンジを継続している。バンドが収れんするなかで煮詰まり感も意識されやすく、+1σ水準を試す展開に期待したいところである。

そのほか、手掛かり材料に欠けるなか、昨夕に決算を発表したインテリックス<8940>、中国塗料<4617>、エスイー<3423>、ピーシーエー<9629>などには短期的な値幅取り狙いの動きがありそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.