27日の株式相場見通し=続伸、米株堅調受け買い安心感
27日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は4日続伸となりそうだ。前日の欧州株市場は全面的に休場だったが、クリスマス明けとなった米国株市場では取引が行われ、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇した。引き続きFRBによる来年の早期利下げ期待を背景に、景気敏感株やハイテク株など幅広く投資資金が流入し、NYダウは史上最高値近辺での推移が続いている。また半導体関連株への買いが目立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は最高値を更新した。東京市場では今週に入って売買代金が急減しているものの、日経平均は下値抵抗力を発揮し小幅ながら上値指向を維持している。きょうも前日の米国株市場が頑強な値動きを示したことで買い安心感が広がり、3万3000円台半ばで売り物をこなす強調展開が予想される。ただ、12月権利付き最終売買日であることから駆け込みでの損益通算の売りが上値を押さえる可能性もあり、買い一巡後は伸び悩むケースも考えられる。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比159ドル36セント高の3万7545ドル33セントと反発。ナスダック総合株価指数は同81.600ポイント高の1万5074.573だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の主な意見(12月18~19日開催分)、11月の建機出荷、11月の住宅着工統計など。海外では1~11月の中国工業利益など。