26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは159ドル高、インテルやエネルギーセクターが押し上げ
■NY株式:NYダウは159ドル高、インテルやエネルギーセクターが押し上げ
米国株式市場は上昇。ダウ平均は159.36ドル高の37,545.33ドル、ナスダックは81.60ポイント高の15,074.57で取引を終了した。
連休明け、様子見気配強くまちまちで寄り付いた。その後、原油価格の回復でエネルギーセクター中心に買われたほか、10月住宅価格指数も予想ほど伸びなかったものの依然プラス圏を維持し住宅市場の底堅さが確認され相場を支援。さらに、根強い来年の利下げ期待を受けた買いや半導体インテル(INTC)の上昇が相場を一段と押し上げ終日堅調に推移した。終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では半導体・同製造装置の上昇が目立った。
石油・天然ガス生産会社のエクソンモービル(XOM)や再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は原油価格の上昇に連れ、収益改善期待にそれぞれ買われた。半導体のインテル(INTC)はイスラエルと新工場建設投資に伴い政府から奨励金を得る計画で合意したことを確認、上昇した。様々な腫瘍を標的にする放射性医薬品開発会社のレイズバイオ(RYZB)はバイオ医薬品会社のブリストルマイヤーズスクイブ(BMY)が41億ドルで同社買収で合意したと発表し、上昇。ブリストルマイヤーズスクイブ(BMY)は下落した。
中国の電気自動車メーカー、ニオ(NIO)は、年次イベントで2025年に投入する旗艦車種「ET9」を発表、予約受付を開始し、上昇。運送会社のフェデックス(FDX)は10億ドル相当の自社株買いでみずほマーケッツと契約したとの報道を受け、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は政府が国際貿易委員会(ITC)による同社の一部スマートウォッチの販売禁止する判断を支持する姿勢を見せたため連邦高裁に上訴し、軟調推移した。
NY原油先物は11月末以来の高値の75ドル台で終了した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米利下げ観測もリスクオンで円安気味
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円24銭から142円63銭まで上昇し、142円40銭で引けた。米11月シカゴ連銀全米活動指数や12月フィラデルフィア連銀非製造業活動の改善でドル買いが優勢となったが、10月FHFA住宅価格指数が予想を下回る伸びにとどまったほか、2年債入札が順調で長期債利回りが低下に転じると、ドル買いも後退。
ユーロ・ドルは1.1012ドルから1.1045ドルまで上昇し、1.1041ドルで引けた。米利下げ観測受けた金利低下に伴うドル売りが優勢となった。ユーロ・円は156円80銭から157円37銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りや日銀が緩和策を維持するとの見方を受けた円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2691ドルから1.2730ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8570フランから0.8532フランまで下落した。
■NY原油:堅調推移で75.57ドル、一時76.18ドルまで買われる
NY原油先物2月限は堅調推移(NYMEX原油2月限終値:75.57 ↑2.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+2.01ドルの75.57で通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは73.13ドル-76.18ドル。アジア市場で73.13ドルまで下げた後、米国市場の後半にかけて76.18ドルまで買われた。供給不安は消えていないため、ポジション調整的な買いが入ったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に75ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 33.86ドル +0.43ドル(+1.28%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.84ドル +0.43ドル(+0.46%)
ゴールドマン・サックス(GS)381.61ドル +0.96ドル(+0.25%)
インテル(INTC) 50.50ドル +2.50ドル(+5.20%)
アップル(AAPL) 193.05ドル -0.55ドル(-0.28%)
アルファベット(GOOG) 142.82ドル +0.10ドル(+0.07%)
メタ(META) 354.83ドル +1.44ドル(+0.40%)
キャタピラー(CAT) 295.63ドル +5.27ドル(+1.81%)
アルコア(AA) 33.87ドル +0.10ドル(+0.29%)
ウォルマート(WMT) 156.41ドル -0.24ドル(-0.15%)
《ST》