ソフトバンクGが買い優勢、Tモバイル株1兆円超無償取得でAI戦略への展開強化も
ソフトバンクグループ<9984>は買い優勢、6000円台を固める動きをみせている。ここ米国株市場が堅調で、NYダウに対して出遅れていたナスダック総合株価指数も戻り足を強めていることで、米ハイテク株に積極投資する同社株には追い風となっている。また、直近では26日に米通信大手TモバイルUS株を無償で取得すると発表、日本円にして約1兆1000億円相当と巨額なだけにポジティブ材料として受け止められている。2020年にソフトバンクG傘下の旧スプリントがTモバイルに吸収合併された際に、一定期間内にTモバイルの株価が条件を満たした場合、Tモバイルの普通株式を無償発行するという条項があり、これが今月22日に実現した。Tモバイル株を担保に新たな資金調達の道筋も開けることで、ソフトバンクGが傾注する人工知能(AI)戦略に厚みが加わるとの思惑も働き、足もとの株価を刺激する格好となっている。