【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (12月27日)

市況
2023年12月27日 18時50分

日経平均株価

始値  33532.97

高値  33755.75(10:21)

安値  33521.52(09:03)

大引け 33681.24(前日比 +375.39 、 +1.13% )

売買高  13億8435万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆5187億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅高で4日続伸、米株高に追随

2.損益通算目的の売りも上値押さえの要因にならず

3.日経平均は取引時間中に年初来高値上回る場面も

4.半導体関連などハイテク値がさへの買いが目立つ

5.プライム上場銘柄の9割が上昇、売買代金も増勢に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比159ドル高と反発した。24年前半にも利下げに転じるとの観測やイスラエルへの大型設備投資計画が伝わったインテル<INTC>が急伸し指数を押し上げた。

東京市場では、前日の米株高を受け買い安心感が広がり日経平均株価は4日続伸。主力株をはじめ幅広い銘柄にリスクを取る動きが強まった。

27日の東京市場は、リスク選好の地合いが鮮明となった。12月の権利付き最終売買日にあたり損益通算目的の駆け込み売りも想定されたが、新年の株高を見込んだ買いの勢いが勝った。前日の米国株市場はクリスマス明けで方向感が出にくかったもののNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、これを受けて東京市場でも買い安心感が広がった。半導体関連など日経平均寄与度の高いハイテク系値がさ株に買いが集まり、全体指数を押し上げた。取引時間中は7月3日につけた年初来高値3万3753円を上回って推移する場面もあったが、その後は伸び悩む形に。ただ、大引け時点でプライム上場銘柄の9割が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も今週に入ってから初めて通常モードとなり、3兆5000億円強に膨らんだ。

個別では、4000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が物色人気に沸いた。ソフトバンクグループ<9984>が大きく上値を伸ばしたほか、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株も人気。任天堂<7974>、三菱重工業<7011>も買われた。ブイ・テクノロジー<7717>が急騰、イーレックス<9517>、アトラエ<6194>も大幅高。サイボウズ<4776>の上げも目立つ。

半面、JT<2914>、第一三共<4568>が冴えず、トレンドマイクロ<4704>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>が下落、J.フロント リテイリング<3086>も下値を探る展開に。象印マホービン<7965>、中国塗料<4617>が軟調、マクニカホールディングス<3132>も利益確定売りが優勢だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約131円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、トレンド <4704>、Jフロント <3086>、JT <2914>、高島屋 <8233>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約4円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)電気・ガス業、(5)鉱業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)医薬品、(3)食料品、(4)保険業、(5)金属製品。

■個別材料株

△ブルーミーム <4069> [東証G]

4万8000株を上限とする自社株買いを実施へ。

△サイボウズ <4776> [東証P]

23年12月期業績予想を上方修正。

△ウネリー <5034> [東証G]

千葉県の「アクアラインの人流データレポート作成業務」に採択。

△HOUSEI <5035> [東証G]

時事通信社から「画像データベースシステム」の刷新を受託。

△モンラボ <5255> [東証G]

AI位置情報解析のレイ・フロンティアをグループ化。

△大阪製鉄 <5449> [東証S]

ストラテジックキャピタルの5%取得を思惑視。

△東ラヂ <7235> [東証S]

国内需要堅調で業績予想を上方修正。

△川崎汽 <9107> [東証P]

紅海での新たな貨物船攻撃で海上運賃上昇の思惑。

△売れるネット <9235> [東証G]

越境EC分野への進出に期待。

△ソフトバンクG <9984> [東証P]

Tモバイル株1兆円超無償取得でAI戦略への展開強化。

▼パレモ・HD <2778> [東証S]

第3四半期累計の減収営業減益を嫌気。

▼シルバライフ <9262> [東証S]

株主優待制度の廃止を嫌気。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)Vテク <7717>、(3)イーレックス <9517>、(4)アトラエ <6194>、(5)UMCエレ <6615>、(6)富士急 <9010>、(7)サイボウズ <4776>、(8)サムコ <6387>、(9)gumi <3903>、(10)日電波 <6779>

値下がり率上位10傑は(1)霞ヶ関C <3498>、(2)ヨータイ <5357>、(3)Jフロント <3086>、(4)JSB <3480>、(5)東映 <9605>、(6)象印 <7965>、(7)IDHD <4709>、(8)巴工業 <6309>、(9)中国塗 <4617>、(10)化工機 <6331>

【大引け】

日経平均は前日比375.39円(1.13%)高の3万3681.24円。TOPIXは前日比26.54(1.13%)高の2365.40。出来高は概算で13億8435万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1492、値下がり銘柄数は132となった。東証グロース250指数は691.58ポイント(16.93ポイント高)。

[2023年12月27日]

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