ウォルグリーン、ダウ採用銘柄で今年最悪のパフォーマンス 年初来で29%下落=米国株個別
(NY時間14:21)(日本時間04:21)
ウォルグリーン<WBA> 26.65(+0.04 +0.15%)
今年は主要株価指数が最高値更新もしくは接近する中で、ダウ平均も最高値を更新している。ただ、S&P500やナスダックと比較すると上昇率は見劣りする。今年前半のAIブームで絶好調だったIT・ハイテク株の指数に対する寄与度の問題も大きかったかもしれない。
ダウ採用銘柄で今年最悪のパフォーマンスだったのがウォルグリーン<WBA>だ。年初来で29%下落している。ワクチン接種と検査の需要が落ち込む中で、10月に同社は6-9月期(第4四半期)決算を発表し、今年度の業績見通しについて軟調なガイダンスを示し、アナリストの予想にも届かなかった。
しかし、12月に入って株価は11月の安値から33%上昇している。同社は10月中旬、今後1年間で10億ドルのコスト削減計画を発表した。新CEOにウェントワース氏が任命されたことも、楽観的な見方として受け止められているようだ。
アナリストの投資判断は「中立」で、目標株価は現行水準の26.45ドル付近がコンセンサスとなっている。あるアナリストは今月、同社の投資判断を「中立」とした。目先の経営上の課題が克服されれば、信じられないほどのバリュエーションが引き出されるかもしれないが、大きなリスクがあり、同社株を傍観している」と述べていた。
【企業概要】
処方薬や非処方薬、雑貨などを販売する。プライマリーおよび救急ケア、ウェルネス、薬品・病気管理サービス、ヘルス・フィットネスなどを含むヘルスサービスも提供する大手ドラッグストアチェーン。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美