ダウ平均は小幅高での推移 午後の米7年債入札に注目も=米国株序盤

市況
2023年12月29日 1時06分

NY株式28日(NY時間10:54)(日本時間00:54)

ダウ平均   37728.97(+72.45 +0.19%)

ナスダック   15144.18(+45.00 +0.30%)

CME日経平均先物 33315(大証終比:-165 -0.50%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高での推移が続いている。今年も残すところあと2セッションとなったが、ダウ平均は13%以上、S&P500は24%以上の上昇で終わりそうな気配だ。後者は2022年1月につけた終値ベースの最高値まであと0.5%に迫っている。一方、IT・ハイテク株の比率の高いナスダックは2003年以来最高の44%上昇を記録。AIブームによるIT・ハイテク株の反発によってもたらされた。

主要3指数とも9週連続の上昇となる勢いだが、利下げが来年早々にも実施されるとの期待を市場は膨らませているようだ。米国のソフトランディングに対する楽観論もそれに加わっている。

また、今週の米国債入札が好調で、利回りが低下していることもセンチメントを押し上げている模様。投資家は間違いなく、本日の米7年債入札が好調を継続させるかを確認するだろう。結果は日本時間の29日3時過ぎに発表される。

ただ、一部のアナリストからは、FRBの利下げ期待について市場は楽観的過ぎるとの警告が出ている。2024年に向けて株式市場のアキレス腱を1つ挙げるとすれば、FRBが年間を通じて一貫して利下げを行うという予想そのものだという。

しかし、必ずしも株式にとって弱気な議論ばかりではない。米経済成長が企業利益を7-10%増加させるほど力強いものであればなおさらだという。その場合、FRBは利下げを緩やかに進めるか、金利を高水準に保ったままにして置く可能性があるが、企業業績が投資家の信頼感を高め、バリュエーションを緩やかに拡大させる可能性があるという。

仮想通貨関連株に戻り売りが出ている。朝方はビットコインが本日も堅調に推移し、関連銘柄も時間外で上昇していたが、突如戻り売りが強まり下げに転じている格好。その動きに連れられてビットコインも下げに転じている。市場からは、ビットコイン以上に関連株がアウトパフォームしているといった指摘も出ていた。

ブロードバンド衛星技術を手掛けるエコスター<SATS>が上昇。S&P小型株600指数の算出銘柄に採用された。1月2日の取引開始前から加わる。一方、衛星放送のディッシュ・ネットワーク<DISH>が除外される。両社は合併で合意しており、 今月に米連邦通信委員会(FCC)が承認した。

インテル<INTC>が5日ぶりに小反落。特段の悪材料は出ていないが、さすがにこのところの上昇から上げ一服感も出ているようだ。ただ、アナリストから目標株価の引き上げが伝わっており、従来の42ドルから60ドルに引き上げた。

エコスター<SATS> 15.54(+0.46 +3.05%)

インテル<INTC> 50.63(-0.14 -0.27%)

コインベース<COIN> 182.74(-2.50 -1.35%)

マラソン・デジタル<MARA> 28.98(-2.09 -6.73%)

ライオット<RIOT> 17.89(-0.73 -3.92%)

マイクロストラテジー<MSTR> 669.04(-1.67 -0.25%)

アップル<AAPL> 194.42(+1.27 +0.66%)

マイクロソフト<MSFT> 375.15(+1.08 +0.29%)

アマゾン<AMZN> 153.78(+0.44 +0.28%)

アルファベットC<GOOG> 141.60(+0.16 +0.11%)

テスラ<TSLA> 261.50(+0.06 +0.02%)

メタ・プラットフォームズ<META> 360.37(+2.54 +0.71%)

AMD<AMD> 149.34(+3.27 +2.24%)

エヌビディア<NVDA> 497.83(+3.66 +0.74%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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