【クラファン・優待】前回4990万円調達 「ロジカ式」によるプログラミング教室をFC展開、ロジカ・エデュケーション募集開始

経済
2023年12月29日 15時06分

プログラミング教室のFC展開などの事業を行う株式会社ロジカ・エデュケーション(大阪府池田市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1000万円、上限募集額:5000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ 2回目(1回目は4990万円調達)
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ みなし時価総額:14億3190万円
・ 株主優待あり:オンラインレッスン受講料割引、「ロジカ式」グッズ提供
・ 類似上場企業:すららネット <3998> [東証G]、EduLab <4427> [東証G]、Kids Smile Holdings <7084> [東証G]、KIYOラーニング <7353> [東証G]、サクシード <9256> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

代表は1500人以上に研修を提供した「プログラミングのプロ」

ロジカ・エデュケーションの関愛代表は中学卒業後、独学でプログラミングを学び、19歳で自ら考案したシステムにより、経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)から、「未踏スーパークリエータ」の認定を受けたプログラミングのプロフェッショナルです。

23歳から社会人教育の現場に出向き、15年以上、大手IT企業や国内メガバンク等で1500人以上にプログラミング研修を提供、多くのエンジニアの育成を手がけ、多数のプログラミング教材を世に送り出してきました。

社会人教育の経験から、幼少期におけるプログラミング教育の必要性を強く感じ、2018年に同社を設立、独自の教育カリキュラムを多数展開しています。

同社は幼稚園児から高校生、社会人に至るまで世代に応じたプログラミング教材を開発するベンチャーです。教員不足などの課題を抱える学校でも最低限のオペレーションで授業ができるため、全国46万人以上の学生用教材として公教育で採用されています。

また、「ロジカ式」教材を使ったプログラミング教室のFC展開や、塾・予備校などに「ロジカ式」教材を導入する事業も展開。大手企業と共同開催したイベントなどの実績も含めると、サービス開始以降、全国で累計約100万人以上の人が「ロジカ式」を体験しているそうです。

さらに、2025年から大学入試科目に新設される「情報Ⅰ」の対策教材「ステラリア」や社会人向けリスキリング教材の展開も進めており、幅広い世代に使われると見込んでいます。

「既に大手証券会社より、『主幹事を引き受けたい』とうれしいお言葉を頂戴し、大阪府や経済産業省からも事業採択を受けて期待をしていただいております。今後も『教育で経済格差をなくす』べく、2027年のIPOに向け、『ロジカ式』を世の中に広げたいと考えています」(同社)

前回からの進捗

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は前回募集時(2022年4月)以降も、「ロジカ式」教材の新規導入先の開拓を進め、2023年8月期の売上高は昨年度比約2倍(約6100万円)を達成しています。

前期は大学入試対策教材や同教材を社会人向けにアップデートしたリスキリング教材、未就学児向けアニメ教材などの新教材の開発に注力。プログラミング教育の日を制定するなど広報活動にも取り組んできました。

その結果、売上拡大の活動を抑えたため、第1回募集時の売上計画は未達でしたが、「今後は各世代に応じた教材を開発し、幼少期から社会人に至るまで一気通貫でプログラミング教育を提案できる事業体制づくりを進め、売上の拡大も目指していきます」(同社)。

大阪府池田市では以前から、同社の講師が小学校に出向き、「ロジカ式」教材でプログラミングを教える「出前授業」を行っており、2023年からは全国展開を開始。これは子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えると同時に、教員にも「ロジカ式」への理解を深めてもらうための施策だといいます。

同社は、経済産業省による「探究的な学び支援補助金」の事業者としても選定されており、これまでに36校、約1万3000人に対し開催。学校側には無償でサービスを提供するというスキームのため、教育委員会から「とても活用しやすい」と評価されているそうです。

2025年から大学入試科目に新設される「情報Ⅰ」の対応教材「ステラリア」の開発は最終段階まで進んでおり、2024年春にローンチ予定で、国内大手学習塾でもトライアル利用が決定。今年5月に開催された教育分野の展示会「EDIX東京」でも多くの大手塾・予備校の担当者に注目され、利活用に向けて具体的な話を進めたいとの反響が多数だといいます。

「ステラリア」を応用した社会人向けリスキリング教材も開発を進めており、2024年半ばにローンチする計画です。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

「弊社はプログラミングや情報学習の必要性が高まることで将来的な市場の成長を見据え、教材利用者の拡大に注力していきます。あわせて、各教育機関とも積極的な意見交換を行いながら、関係省庁や議員へのロビイングも継続的に実施していく計画です」(同社)

IT教育が遅れている日本?

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

政府の「Society 5.0(サイバー空間と現実空間を高度に融合させたシステム構想)」により、AIやロボット化・自動化が躍進し、ITやプログラミングの知識がある人材の需要が高まっていると同社は考えています。

一方で、2025年に一般大学入試に「情報Ⅰ」が導入されることに伴い、小学校や高校でのプログラミング教育が必修化されたものの、急な変化に対し、子どもたちや教育現場には大きな不安が残っていると同社は見ています。

「先進国の中でも日本はまだまだ、IT教育が遅れており、世界標準に適した人材の育成には、社会人力とIT力を兼ねた次世代ビジネスパーソンを育てられる教育体制の構築が急務と考えています」(同社)

プログラミング教育と社会人教育を融合したカリキュラム

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(出典:FUNDINNO)

同社は独自の教育カリキュラムを開発しており、そのコンセプトは、プログラミング教育と社会人教育を融合し、「周囲から愛され、尊敬される大人になるために必要な言語力と社会人基礎力を育む」です。

点数化できない非認知能力(目標達成力、論理的思考力、コミュニケーション力、読解力、創造力、問題解決力、表現力)も鍛え、プログラミング知識のほか、社会で生き抜く力を幼少期から身につけていくことに重点を置いています。

・幼児~小中学生向け教材「ロジカ式」

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

主に子ども向けの「ロジカ式」教材は子どもたちになじみやすいよう、キャラクターやアニメーション、ゲーミフィケーションを多く採用、紙媒体のドリル・テキストやデジタルコンテンツなどを豊富に用意することで、継続的に学べる仕組みを構築しています。

最近では、学童保育所などでもプログラミング教育の需要が高まっているといい、教員が常駐しない場所でも利用できる完全フルアニメの教材なども開発・提供しているそうです。

・大学入試「情報Ⅰ」対策教材「ステラリア」

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

大学入試「情報Ⅰ」対策教材「ステラリア」は、竹内郁雄・東京大学名誉教授の完全監修による、生徒が自習形式で情報科目への理解を深めることができる教材だといいます。

累計22単元分の学習用教材と1本約4分の解説アニメ108本を作成しており、さらに約800問に及ぶ問題集を掲載したオンライン学習システムも開発済みです。

最大の特徴は、大学入試で出題されるプログラミング言語「DNCL」を実行しながら学習できることだといい、「情報Ⅰ」教材を開発する会社はあるものの、他社は「DNCL」に対応できていないそうです。

「弊社では教材を『DNCL』の専門家が監修しており、学習教材としての質の高さを誇ると共に、受験勉強の効率化を図る教材となっていると考えています」(同社)

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は、既存事業である「ロジカ式」教材の全国展開は今後も継続していく計画です。

ここに、今年から実施している「出前授業」を上乗せし、来年からは「ステラリア」や社会人向けのリスキリング教材などを新たに加え、収益の多くを占める見込みだといいます。

「出前授業」は、ロジカ式学習教材の提供と年2回の講師派遣による対面授業で、2023年度の実績ベースでは1校あたり約100万円で受託しています。

「ステラリア」は既存の「ロジカ式」教材と同様、全国の教育施設に提供し、学習人数に応じたシステム利用料でマネタイズを行う計画です。

リスキリング教材は、オンライン学習教材として月額課金制での提供を予定しており、法人の契約人数に応じて安定的に収益化できる見込みだといいます。

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(出典:FUNDINNO)

同社は、プログラミング教育に特化した徹底的な作り込みとその質の高さが自社の強みだとしています。

小学校用教材は過去1000回以上のPoCの実施により、教育現場で最適化を繰り返しており、「ステラリア」は多様な高校教材や各種情報技術資格の教材分析などを通じて現場目線で作り込み、学校や塾の教師陣から高い評価を得ているそうです。

子どもたちのモチベーションにもこだわり、アニメコンテンツを「LINE entry」「FMVキッズ」と共同配信することでクオリティを高めているといいます。

公立学校向け教材はNEC <6701> [東証P]と提携し、全国の小学校や中学校で「ロジカ式」教材によるプログラミング学習を展開。政令指定都市レベルでも、市内の全学校で一括採用の計画が進行中で今後、利活用が広がることを見込んでいるそうです。

今後の成長に向けて

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(出典:FUNDINNO)

(1)短期計画

2024年春からサービス開始予定の「ステラリア」のマーケティングと営業活動に注力していく計画で、既存商材の代理販売店として提携している全国約10社の代理店や新しい提携先とも協力し、全国の教育機関や民間教室に導入を進めていく計画です。

また、今年新たに、全国約1200の民間教室が加盟する日本最大級の学習塾ボランタリーチェーン「塾エイド」と提携し、今後、「ロジカ式」教材の営業活動を共同で行うことで合意。同チェーンに加盟する個人経営の塾をターゲットに、全世代に対応した「ロジカ式」教材全般のシェアを拡大していくとしています。

(2)中長期計画

2024年中にAI自動コーチングシステムのプロトタイプを開発する計画で、これはパソコンに付属するWebカメラを通して、受講者の動きや脈拍、感情、理解度や疲労度を分析し、それに合わせた適切な声かけを自動的に行うものです。

プログラミング学習のほか、他分野のオンライン学習も支えるツールになると考えており、国内でも最先端のAIサービスを開発する複数企業と共同開発を進めながら、関連会社において特許を出願中で、取得後は同社が譲受する予定だといいます。

同システムが実現すれば、講師の人件費やスキル・知識なしで、海外で同じ質のプログラミング教育が展開できるいい、教材さえあれば、AIの先生とともに、どこにいようとも等しく、学習の機会を提供できるそうです。

「海外の生徒が『ロジカ式』教材での学習を経て、ある程度、エンジニアのスキルが身についてきた暁には、日本企業からのオフショア開発案件にチャレンジしてもらうなど、日本にいなくとも日本の仕事に従事できる環境を構築していきたいと考えています」(同社)

(3)将来的なExitはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下の事業会社、エンジェル投資家などから出資を受けています。

・株式会社M'sインターナショナル

・株式会社夢現

・株式会社日教販

・小西光治

・手島康希

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・すららネット <3998> [東証G]

・EduLab <4427> [東証G]

・Kids Smile Holdings <7084> [東証G]

・KIYOラーニング <7353> [東証G]

・サクシード <9256> [東証G]

株主優待

【基準日】

5月末日

【優待内容】

・1~19株保有:オンラインレッスン受講料5%オフ及び「ロジカ式」グッズ1点を提供する。

・20~49株保有:同10%オフ及び、同2点を提供する。

・50株以上保有:同15%オフ及び、同3点を提供する。

【申し込み方法】

・基準日経過後、同社公式HPの問い合わせフォームより、株主優待を利用する旨を連絡する。

【注意事項】

・株主本人以外は利用できない。

・優待内容は変更になる場合がある。

・グッズのプレゼントは1人につき1回まで。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

株式会社ロジカ・エデュケーション

大阪府池田市室町4-49COZY室町1F

資本金:59,950,000円(2023年10月19日現在)

発行済株式総数:47,550株(同)

発行可能株式総数:1,900,000株

設立日:2018年11月12日

決算日:8月31日

※2022年10月27日を効力発生日として、代表取締役1名並びに取締役3名の重任、2023年6月30日を効力発生日として、1株を3株とする株式分割に伴う発行済株式総数の変更、2023年7月13日を効力発生日として、資本金を6,265万円とする増資及び、株式発行に伴う発行済み株式総数を143,190株とする変更をしており、現時点で登記申請中。なお、「募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等」の記載内容は当該変更を反映していない記載となっていますが、「募集株式の種類及び数(上限)」「募集株式の払込金額」の記載内容は当該変更を反映した記載となっています。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 関愛

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 5,000株

■募集株式の払込金額

1株あたり 10,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。

教材開発費 600万円

マーケティング費 235万円

手数料 165万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額4,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額5,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

教材開発費 1,665万円

システム開発費 1,000万円

広告宣伝費 675万円

手数料 660万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(10株)

200,000円コース(20株)

300,000円コース(30株)

400,000円コース(40株)

500,000円コース(50株)

1,000,000円コース(100株)

2,000,000円コース(200株)

3,000,000円コース(300株)

4,000,000円コース(400株)

5,000,000円コース(500株)

10,000,000円コース(1,000株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。

■申込期間

2023年12月28日~2024年1月15日

■目標募集額

10,000,000円(上限募集額 50,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は40,000,000円とする。

■払込期日

2024年2月7日

■連絡先

株式会社ロジカ・エデュケーション

電話番号:072-752-8607

メールアドレス:support@logica.education

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈IPO準備開始〉累計100万人以上が利用するプログラミング教材「ロジカ式」が大学入試市場を攻める。天才プログラマーが東大名誉教授や行政と進める"教育改革"

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