話題株ピックアップ【夕刊】(3):マルマエ、魁力屋、アイピーエス
■マルマエ <6264> 2,083円 +181 円 (+9.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
マルマエ<6264>が切り返し急。2000円台の大台に乗せた後も上伸し、年初来高値を更新した。28日の取引終了後に発表した24年8月期第1四半期(9~11月)の単体決算は、売上高が前年同期比55.1%減の11億1700万円、営業損益が2200万円の赤字(前年同期は6億6800万円の黒字)となった。半導体製造装置市場が停滞し、そのあおりを受ける形となったほか、太陽電池製造装置部品の減速も響いた。一方で、同社はDRAM関連が改善し、更に半導体の新顧客からの量産受注を開始したと明らかにした。9~11月期を底に業績は回復に向かうとみた投資家の買いを誘う格好となったようだ。
■魁力屋 <5891> 2,194円 +183 円 (+9.1%) 本日終値
魁力屋<5891>は大幅高で4日続伸。同社は3大都市圏を中心にラーメン店「京都北白川ラーメン魁力屋」を運営。今月15日に東証スタンダードに新規上場した。店舗数(社員独立支援制度による店舗やフランチャイズ含む)は右肩上がりを続け2020年に100店舗を突破、今年9月末時点では130店舗を展開している。コロナ禍からの経済正常化を追い風に、23年12月期単独営業利益は前期比58%増の6億200万円と過去最高益を予想。1~9月期時点の利益進捗率は9割超と好調だ。同社は魁力屋ブランドの国内店舗数を700店舗とする長期目標を掲げており、今後の更なる成長に期待が高まっている。
■アイ・ピー・エス <4390> 2,093円 +164 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
アイ・ピー・エス<4390>は急伸。株価は今週26日に年初来安値1833円をつけるなど大底圏にあったが、一転して急速に切り返す展開となっている。同社はフィリピンで国際データ通信回線や企業向けネット接続サービスなどを手掛けるユニークな業態だが、業績は連結決算移行(16年3月期)後の17年3月期以降に毎期増収増益を続けるなど好調を極めている。28日取引終了後、フィリピン国内海底ケーブルシステムが完成し、同国のCATV事業者に回線を提供することで収益が計上されることを発表、24年3月期第4四半期に計上するとしており、これを材料視する形で投資資金が集中した。
■北恵 <9872> 865円 +35 円 (+4.2%) 本日終値
北恵<9872>が大幅反発。28日の取引終了後、23年11月期の単体決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比3.6%増の646億円、経常利益は同1.4%増の11億9000万円を見込む。経常利益は3期連続で過去最高を計画しており、ポジティブ視されたようだ。新築住宅とともに、リフォーム・リノベーション市場や非住宅市場で既存取引先との関係強化と新規取引先の開拓に努める。太陽光発電システム・蓄電池など、環境配慮商品やオリジナル商品の拡販にも注力するという。あわせて同社は第65期記念配当6円50銭を加えて30円50銭としていた前期の年間配当にについて、普通配当を6円増額し、36円50銭で決定したと発表した。投資有価証券売却益の計上により、前期の最終利益が計画を上回ったため。今期の年間配当は28円を計画する。23年11月期の売上高は前の期比2.5%増の623億6800万円、経常利益は同16.7%増の11億7200万円だった。
■まんだらけ <2652> 2,232円 +69 円 (+3.2%) 本日終値
まんだらけ<2652>が反発。28日の取引終了後、11月の月次売上高を発表。既存店売上高が前年同月比9.0%増と増加基調を続けており、これが好感された。店頭、通販ともに堅調に伸びた。10月に開店した京都店が貢献し、全店ベースでは同14.7%増となった。
■HCH <7361> 2,617円 +71 円 (+2.8%) 本日終値
ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>が反発した。28日の取引終了後、人物検知AIサービスなどを展開するTARA(神奈川県藤沢市)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これが株価の支援材料となったようだ。TARAは人物検知AIサービス「メバル」などを手掛けつつ、企業や地方自治体に対し多くの経営コンサルティングサービスの導入実績を持つ。今回の株式取得により双方の知見やリソースを相互に活用し、潜在顧客層である大手企業や中央官庁・地方自治体に対して直接サービスを提供する体制を構築する。
■JRC <6224> 770円 +20 円 (+2.7%) 本日終値
JRC<6224>が大幅高で3日続伸した。28日の取引終了後、連結子会社のJRC C&Mが東陽工業(福島県本宮市)の全株式を取得し、子会社化したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。東陽工業は火力発電プラントやごみ焼却施設内のボイラー関連の煙道ダクトやケーシングなどの製造を手掛ける。同社がグループ入りすることで、コンベヤー搬送設備以外のボイラー関連製品、灰ホッパー、架台・貯留槽など付帯設備まで製造領域が拡大。相乗効果の創出による成長加速が実現できると判断した。
■アスタリスク <6522> 693円 +15 円 (+2.2%) 本日終値
アスタリスク<6522>が3日続伸した。28日の取引終了後、「AsReader」シリーズの累計出荷台数が2013年の発売開始以来、20万台を突破したと発表。これを手掛かり視した買いが株価を下支えしたようだ。AsReaderは、バーコードやRFID、画像認識、自動販売機用赤外線通信などのハードウェアやアプリケーションを指す総合的な商標で、スマートフォンに装着するアタッチメントタイプのバーコードリーダー・RFIDリーダーライターの「AsReader DOCK-Type」などがある。業務においてスマートフォンの利用が増加するなか、同社は今後も業務改革の推進につながる新製品の開発に取り組むとしている。
■河西工業 <7256> 193円 +2 円 (+1.1%) 本日終値
河西工業<7256>がしっかり。28日の取引終了後、シンジケートローン(協調融資)の返済期日とコミットメントライン(融資枠)の期日を2024年2月29日に延長したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。これまでの期日は23年12月29日だった。同社は22年5月26日付で、総額約333億円のシンジケートローン契約及びコミットメントライン契約を締結。同年9月30日付で総額45億円の新たなコミットメントライン契約を締結していた。
■yutori <5892> 3,450円 +501 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
yutori<5892>はストップ高。同社はアパレルブランドの企画・販売事業を展開し、27日に東証グロース市場に新規上場した。上場初日は公開価格を12%上回る初値2829円を形成し、2949円に買われた後に、換金売りに押された。だが28日以降は上値抵抗がなく、値動きの軽い直近IPO銘柄として短期志向の個人投資家の資金が流入。29日は朝高後に伸び悩む場面があったが、後場に再び買いが集まり持ち直した。
●ストップ高銘柄
売れるネット広告社 <9235> 891円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
まぐまぐ <4059> 677円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
揚羽 <9330> 1,123円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
ピクセラ <6731> 150円 0 円 (0.0%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ジェイック <7073> 3,430円 -700 円 (-17.0%) ストップ安 本日終値
プロルート丸光 <8256> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
株探ニュース