裏目に出た積極姿勢、5分の1になった株価 ファーストリテイリング②―Buy&Hold STORIES―
ファーストリテイリング<9983>
第1章Part2
- 第1章 地方紳士服店がフリースブームを巻き起こすまで
- 第2章 「しょせんブームに過ぎなかったのか?」~迷走と試練の日々
- 第3章 「私たちが売るのはLife Wear」 世界企業への道
Part2:裏目に出た積極姿勢、5分の1になった株価
ファーストリテイリング 1994-1998 / 株価は分割修正値
PER100倍超えも計画未達で期待がはく落
華々しく上場したファーストリテイリング<9983>だったが、その後の数年間は初値高騰の副作用に苦しむことになる。
上場翌月の1994年8月に2万1500円の高値をつけて以降、株価は大幅に下落し、長期間低迷する。2万1500円高値時の時価総額は1553億円。その後に発表された1994年8月期の純利益は13億3300万円で、PERは116倍を超えていた。
PERはマーケット環境によって振れ幅が大きい評価指標だが、しかし100倍超えは、いかなる環境においても維持するのが難しい水準だ。上場直前期までの前期比倍増ペースを続けなければ、たちまちのうちにバリュエーションが縮小するだろうことは容易に予想される。
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