株探編集長が選ぶ「23年トップ特集10+1」 <新春特別企画>
2024年がスタートした。昨年は、米国の政策金利上昇に右往左往しつつも、東京株式市場は日経平均株価がバブル崩壊後の高値を更新。コロナ禍からの経済復活、地政学的リスクの高まり、そして歴史的な円安進行などが株式市場にも大きな影響を与えることになった。最近の植田日銀総裁の発言を受けてマイナス金利解除観測も一部で取り沙汰されており、今年の株式市場では金融政策変更を警戒するムードが一層強まりそうだ。
目まぐるしく移り変わる市場環境のもと、取材班は日々「株探トップ特集」を執筆してきた。投資のヒントに加え、タイムリーな市場動向を伝えるべく日夜取材を続け、2023年は247本のトップ特集を配信した。新年相場を迎えるにあたり、さまざまな出来事があった1年を振り返り、株探編集長が特に印象深かったトップ特集「10+1」本を選んだのが以下である。これらは昨年のトップ特集の精華でもあり、これから臨む新たな年の投資アイデア、ヒントを探るためにも、是非ご一読いただければ幸甚だ。
●テンバガーのDNA発見、革新的技術で「大相場の序曲奏でる6銘柄」 (1月28日配信)
投資家自らが“推し”をマーケットから見つけ出す作業こそが株の醍醐味といえる。株価10倍の夢を追う「テンバガー」は投資家の憧れだが、どういった企業が“株価を変貌させる”可能性を有しているのだろうか。本特集では、話題性の高い商品や技術、システム、ノウハウを有し、なおかつ時流に乗る材料株を厳選。株価変貌のポイントと、大化け株のDNAを持つ銘柄を追った。
●輝き放つ「ペロブスカイト太陽電池」関連、飛躍期突入の銘柄群総ざらい (2月6日配信)
次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」が注目を集めている。「薄く軽く曲がる」という特性を持つことから、用途の拡大が期待されている。主原料となるヨウ素は世界産出量の約30%が日本産であるため、純国産の太陽電池を製造できることも大きな魅力だ。官民挙げて、量産化に向けた動きが急ピッチに進むなか、株式市場で関連株の存在感が一気に高まった。
●「半導体関連」大逆襲相場始まる! ここから注目すべき10銘柄 (5月20日配信)
スマートフォンやパソコンの販売不振が続き、在庫調整が進まないなか苦戦を続ける半導体関連株。しかし、世界的に存在感を急速に高めている生成AIが、半導体関連株に息吹をもたらしている。生成AIの市場は加速度的に広がっており、膨大な演算系半導体の需要を喚起する可能性がある。大逆襲相場に乗る関連株に注目した。
●再び爆上げモード、「AIバブル相場」新章突入で勇躍する6銘柄 (6月3日配信)
AI分野をビジネスエリアとする銘柄群にホットマネー(投資資金)の流入が顕著となっている。生成AIの登場が、世界的な「第4次AIブーム」突入を示唆することは疑いがない。ここでは、生成AIの登場からエヌビディア<NVDA>の高騰、そしてソフトバンクグループ <9984> [東証P]の急動意といった一連の流れを考慮して、AI関連の有望株を選抜する。
●中古車「ビッグモーター」問題で地殻変動、絶好の買い場銘柄リスト (8月10日配信)
2023年夏、中古車販売大手ビッグモーターの不正問題に関心が集まった。また、政府は8月、経済制裁強化を目的に中古車を含む排気量1900ccを超える自動車などロシアへの輸出を禁止。中古車業界にはダブルパンチとなったが、業界の地殻変動で追い風が吹く企業はどこかを深掘りし、ロング(買い持ち)の候補となり得る銘柄をピックアップした。
●10月スタート迫り評価本番、好決算相次ぐ「インボイス関連」株を徹底追跡 (8月17日配信)
2023年10月にスタートした「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」を前に、駆け込み需要も期待されるなか、改めて関連銘柄をチェックした。インボイス制度の開始に伴い、適格請求書を電子データ化したデジタルインボイスの導入やひいては経理業務全般のデジタル化を進める企業も多く、ビジネスチャンスにつながるとの見方が広がった。
●燃える火の国「熊本関連」、TSMC進出で株高旋風に舞う地元銘柄 (9月4日配信)
半導体受託生産で世界トップの台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が、熊本県に工場建設を進めるなか、周辺地域と関連企業は大きな盛り上がりを見せている。加えて官民タッグともいえる巨額な投資もあり、まさに“TSMC特需”に沸く状況だ。燃える火の国「熊本関連株」のいまに迫った。
●解禁に向け議論活発化、本格浮上する「ライドシェア」関連株を追跡せよ (9月28日配信)
年が押し迫るなか、2024年4月からの「ライドシェア」解禁が決まった。ライドシェアとは、一般のドライバーがマイカーを使用して、有料で目的地まで運ぶサービス。解禁の背景には、訪日客の急増とタクシー業界の人手不足などが挙げられる。この記事が公開された時点では、まだ解禁議論の最中だったが、株探編集部ではいち早く取り上げ、先駆する銘柄を探っている。
●18兆円の巨大市場出現へ「生成AI関連」中期大化け期待10銘柄 (10月14日配信)
米国の新興企業オープンAIが、一昨年の11月にリリースした「Chat(チャット)GPT」は世界に強烈な衝撃を与えた。チャットGPTはAIが独自に文章を自動作成するソフトで、その文章レベルはこれまでになく高度なものとなっており、ユーザー数も驚異的な伸びをみせている。生成AIで飛躍が期待される、選りすぐりの10銘柄をエントリーした。
●「新NISA」で変身する株、「金鉱脈先取り10銘柄」大選抜 (11月11日配信)
いよいよ「新NISA(少額投資非課税制度)」がスタートした。決められた口座で、毎年一定金額の範囲内で購入した個別株式や投資信託などの金融商品から得られる利益に対し、税金がかからないという制度であり、株式市場の活性化に期待する声も強い。新NISA導入を目前にして、個人投資家のニューマネーを誘引する魅力を内包する銘柄群に焦点を当てた。
☆プラス1(番外)
●奮起する大阪関連株、「万博」「カジノ」タイガース快進撃で熱風に舞う (5月29日配信)
昨年の大きなトピックの一つに、阪神タイガースが1985年以来となる日本一を達成したことが挙げられる。この記事が公開された5月下旬は、タイガースの快進撃が話題にはなっていたものの、まだまだ「あれ」は遠い夢だった。前回日本一になった85年は「バブルの入り口に立った年」でもあり、今回の阪神優勝を「好景気の象徴」とみる市場関係者は少なくない。タイガース優勝でバブルへGO! 期待膨らむ関連株を点検した。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
株探ニュース