テスラが小幅高 10-12月期の販売台数はほぼ予想範囲内=米国株個別
(NY時間10:01)(日本時間00:01)
テスラ<TSLA> 249.41(+0.93 +0.37%)
テスラ<TSLA>が取引開始前に発表した10-12月期(第4四半期)の販売台数は48万4507台と、予想の48万3173台を若干上回ったもののほぼ予想範囲内となった。テスラの2023年販売台数は180万台という目標を上回ったものの、マスクCEOが約1年前に描いていた上振れシナリオには遠く及ばなかった。
ただ、中国の比亜迪(BYD)の10-12月期の販売台数は52万6409台で、電気自動車(EV)世界首位の座を奪われた格好。BYDは比較的安価かつ幅広いラインナップで中国市場で販売を伸ばしている。2023年の世界販売台数が前年比62%増の302万台だった。低価格の電気自動車(EV)やセダンタイプなどを投入し、目標としていた300万台を達成。タイなど東南アジアや欧州への輸出も増やし、海外販売は24万台超となったが、中国以外の海外販売比率は8%となっている。
テスラはBYDに比べてかなり高額なモデルを販売しており、出荷台数の大部分をわずか2車種が占めている。そのため、売上高と利益はBYDよりも多い。10-12月の販売台数では、SUV「モデルY」とセダンの「モデル3」両モデルが全体の95%を占めた。
ただ、本日の米株式市場はIT・ハイテク株全体に売りが強まる中で、テスラは小幅ながらもプラス圏で推移しており、健闘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美