ダウ平均は反落 年が明けて利益確定売りを優先 午後にFOMC議事録=米国株序盤
NY株式3日(NY時間11:09)(日本時間01:09)
ダウ平均 37470.93(-244.11 -0.65%)
ナスダック 14654.07(-111.87 -0.75%)
CME日経平均先物 33150(大証終比:-300 -0.91%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。FRBの今年の利下げ期待を背景に、昨年急騰したIT・ハイテク株に投資家は年が明けて利益確定売りを優先させているようだ。景気はまだ不安定で、FRBが最終的にいつ利下げに踏み切るのか不透明感が残る中、投資家は一旦冷静になっているようだ。
一部からは「昨年末の急騰は滅多にないこと。最高値を更新し、プライマリーシーズンに突入した市場において、短期的な調整は珍しいことではない」との声も出ている。
今週は金曜日の米雇用統計など重要イベントが目白押しで、市場もその情報をもとに短期的な相場の方向感を確認したがっている。その意味でも本日は12月分のFOMC議事録が現地時間の午後(日本時間午前4時頃)に公表される。FRBはそのFOMCで予想外に年内3回の利下げの可能性を示唆し、ハト派サプライズとなった。
市場は早期利下げ開始期待が一層高まり、今年は0.25%ポイントずつなら6回以上の利下げの可能性まで織り込んでいる。ただ、その後のFOMC委員の発言を聞いた限りにおいては、市場の利下げ期待をけん制する発言が相次いでいる状況。果たしてどのような議論が行われたのか注目される。
ベライゾン<VZ>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を45ドルとした。同アナリストは、今年のワイヤレス市場の状況は良好で、競合の激しさも緩和していると指摘。
ゼロックス<XRX>が下落。同社は大幅な人員削減の方針を発表した。事業モデルと組織構造のさらなる再編成を推進する一環として、15%の人員削減を目標としているという。
学生ローンなどオンラインでの消費者金融を手掛けるソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が大幅安。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の7.50ドルから6.50ドルに引き下げた。
高解像度映像の圧縮処理用半導体を製造するアンバレラ<AMBA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の85ドルから65ドルに引き下げた。
ベライゾン<VZ> 39.37(+0.49 +1.26%)
ゼロックス<XRX> 16.31(-1.72 -9.54%)
ソーファイ<SOFI> 8.45(-1.21 -12.49%)
アンバレラ<AMBA> 56.71(-3.44 -5.71%)
アップル<AAPL> 184.02(-1.62 -0.87%)
マイクロソフト<MSFT> 371.46(+0.59 +0.16%)
アマゾン<AMZN> 150.47(+0.54 +0.36%)
アルファベットC<GOOG> 140.07(+0.51 +0.37%)
テスラ<TSLA> 239.06(-9.36 -3.77%)
メタ・プラットフォームズ<META> 346.11(-0.18 -0.05%)
AMD<AMD> 135.28(-3.30 -2.38%)
エヌビディア<NVDA> 478.18(-3.51 -0.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美