株価指数先物【寄り前】 3万3000円水準での底堅さを見極め

市況
2024年1月4日 8時12分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 33050 -370 (-1.10%)

TOPIX先物 2362.5 -1.5 (-0.06%)

シカゴ日経平均先物 33065 -355

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米リッチモンド連銀のバーキン総裁が、大半の米金融当局者らが今年の利下げを想定しているとしつつも、追加金融引き締めの可能性は引き続きあるとの考えを示した。11月の米雇用動態調査(JOLT)で求人件数が2021年3月以来の低水準となったほか、12月のISM製造業景況感指数が好不況の境目である50を下回ったことが下支えとなったが、米連邦準備理事会(FRB)は利下げに慎重との見方から利益確定の売りが優勢となった。S&P500業種別指数はエネルギー、公益事業、電気通信サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、不動産、耐久消費財・アパレルが下落した。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比355円安の3万3065円だった。日経225先物(3月限)は祝日取引で日中比10円高の3万3430円で始まり、直後に付けた3万3520円を高値に軟化し、3万3100円~3万3330円処で保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れ、一時3万3040円まで売られた。売り一巡後は下落幅を縮めたものの買いは続かず、3万3050円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、大発会は売り優勢の展開が見込まれる。米国市場ではナスダック指数が4日続落で支持線の25日移動平均線を下回っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられる格好で軟化し、25日線水準まで売られている。同線が位置する3万3070円辺りで攻防をみせてくる可能性はあるものの、明確に下放れると-1σが位置する3万2720円辺りが射程に入ってきそうだ。まずは25日線および節目の3万3000円水準での底堅さを見極めたいとの流れから、押し目狙いのロングも手控えられそうである。

そのため、25日線での底堅さがみられるようであれば、オプション権利行使価格の3万3000円から3万3375円のレンジを想定する。3万3000円を下回ってくる局面では、3万2750円から3万3000円のレンジを意識したショートが強まることになろう。

VIX指数は14.04(前日は13.20)に上昇した。前日に25日線を上回ってきており、ボトム圏での推移ながら、利食いが入りやすい状況になりそうだ。目先的には15.44~15.65辺りで推移する75日、200日線を捉えてくる可能性があるため、ロングを手控えさせる展開を意識しておきたい。

なお、大納会のNT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。25日、200日線が14.08倍に位置しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が重荷となるなか、同水準までの低下をみせてきそうである。同線での底堅さがみられるようであれば、いったんはNTロング組成のタイミングになろう。

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