話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱HCキャ、ベクトル、JR東日本

注目
2024年1月4日 15時16分

■三菱HCキャピタル <8593>  963.6円  +16.8 円 (+1.8%)  本日終値

三菱HCキャピタル<8593>が続伸。12月31日付の英タイムズ紙で、約5億ポンド相当の英鉄道資産を売却する方針であると報じられたことが好材料視された。記事によると、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブの下で過去に行われた投資分を売却するとしている。

■ベクトル <6058>  1,153円  +19 円 (+1.7%)  本日終値

ベクトル<6058>が朝安スタートも切り返した。午前11時ごろ、子会社Ownedが、相続で発生する全ての手続きをオンライン上で簡単に完了することができる「相続ナビ」サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視された。相続手続きには戸籍謄本、固定資産評価証明書、遺産分割協議書など多くの書類が必要となり、それに伴い銀行や役所に行く必要もあり時間や労力を要するのが一般的だが、「相続ナビ」は相続手続きに必要な書類を代わりに取得するほか、相談から相続完了までのほとんどをオンラインで完結するなど、その全てを全自動で完結。また、専門家の監修や相続財産に応じて変動する料金体系なども特徴としている。

■JR東日本 <9020>  8,242円  +113 円 (+1.4%)  本日終値

JR東日本<9020>とJR西日本<9021>は寄り付き後に売られる場面があったものの、その後は切り返しプラス圏で推移。1日に発生した能登半島地震を受け北陸新幹線と上越新幹線は一時運転を見合わせたが、翌2日に全線で運転を再開。長期間の運行停止という事態を回避した。一方、日本航空<9201>と海上保安庁の航空機衝突事故が発生した羽田空港では、C滑走路の閉鎖が続き、航空便の欠航が相次いでいる。ビジネス客を中心に代替移動手段として新幹線の利用ニーズが高まるとの思惑もあって、買いを集めたようだ。JR東海<9022>も逆行高となった。

■ハイデイ日高 <7611>  2,882円  +36 円 (+1.3%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>が3連騰。12月30日付の日本経済新聞朝刊が、「中華料理・ラーメンのハイデイ日高は2024年以降、主力の東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県以外の関東地域で店を増やす」と報じた。事業の更なる成長を期待した買いが入ったようだ。報道によると、24年以降に主力の「日高屋」で茨城や栃木、群馬、山梨県などに本格進出するほか、静岡や長野、新潟、福島県への拡大も視野に入れ、10年後をメドに全体の店舗数を約1.6倍の700店舗規模に増やすことを目指すという。

■ツルハホールディングス <3391>  13,075円  +150 円 (+1.2%)  本日終値

ツルハホールディングス<3391>がしっかり。前営業日の12月29日取引終了後、12月度の月次営業速報を公表した。既存店売上高は前年同月比1.3%増と増収基調を継続しており、買い安心感をもたらしたようだ。全店ベースでは同4.1%増だった。12月の開店数は、ドラッグイレブンが子会社化した福江薬局の4店舗を含めて25店。閉店数は3店だった。

■三菱UFJ <8306>  1,225円  +13.5 円 (+1.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社が揃って上昇、上値を慕う展開となっている。日銀によるマイナス金利解除の思惑が遠のくなか、昨年12月中旬から下旬にかけて株価水準を切り下げていたが、ここに来てリバウンドの動きを強めている。足もとでグロース株に向かい風が強く、バリュー株選好の地合いも味方している。また、メガバンクは配当利回りが高く、投資初心者にも認知度が高いことで、NISA活用の投資対象として例年上位にランクインしている。今年は新NISAの導入で新たな個人投資家資金の流入が予想され、メガバンクへの投資需要も一段と高まるとの見方があり、それを見込んだ買いを誘っているもようだ。

■ワタミ <7522>  1,043円  +8 円 (+0.8%)  本日終値

ワタミ<7522>がしっかり。12月29日の取引終了後、シンガポールで外食向けシーフード及び肉類の輸入・保管・加工・包装・供給事業を手掛けるリーダー・フード・グループの株式の80%を1月15日の予定で取得すると発表しており、好材料視された。ワタミが海外企業をM&Aするのは初めてで、株式取得により国内外のサプライチェーンの強化や海外への販路拡大を図るのが狙い。取得価額は920万シンガポールドル(約9億9300万円)。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。

■DyDo <2590>  5,880円  +30 円 (+0.5%)  本日終値

ダイドーグループホールディングス<2590>はしっかり。12月29日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の国内飲料事業の販売状況で、販売本数が前年同月比29.2%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。子会社ダイドードリンコとアサヒ飲料との自動販売機事業に関する包括的業務提携により、23年1月にダイナミックベンディングネットワークを設立した効果で、自販機チャネルが同38.4%増と引き続き大きく伸長したことが寄与した。

■ジェイ・イー・ティ <6228>  9,810円  -790 円 (-7.5%)  本日終値

ジェイ・イー・ティ<6228>は安い。東京証券取引所が4日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。

■レーザーテック <6920>  35,220円  -1,950 円 (-5.3%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売り優勢の展開。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売られナスダック総合株価指数の下げが目立ったが、そのなかエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体主力株の下げが目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%強の下落で昨年から数えて4営業日続落、フシ目の4000を割り込んだ。これを受けて東京市場でも半導体関連株への売りを誘発する格好となっている。

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