前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■JET <6228> 9,810円 (-790円、-7.5%)
ジェイ・イー・ティ <6228> [東証S]が続急落。東京証券取引所が4日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。
■レーザーテク <6920> 35,220円 (-1,950円、-5.3%)
東証プライムの下落率5位。レーザーテック <6920> [東証P]が3日続急落。その他、東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体製造装置関連が売り優勢の展開となった。前日3日の米国株市場ではハイテク株中心に売られナスダック総合株価指数の下げが目立ったが、そのなかエヌビディア <NVDA> やインテル <INTC> 、アプライド・マテリアルズ <AMAT> など半導体主力株の下げが目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%強の下落で昨年から数えて4営業日続落、フシ目の4000を割り込んだ。これを受けて東京市場でも半導体関連株への売りを誘発する格好となった。
■アダストリア <2685> 3,350円 (-125円、-3.6%)
アダストリア <2685> [東証P]が続落。前営業日となる12月29日の取引終了後、24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比14.8%増の2032億5200万円、経常利益は同41.5%増の167億800万円となった。大幅な増収増益となったものの、通期の業績予想は据え置きとなり、売りを促す要因となったようだ。アパレル・雑貨関連事業の国内売上高は、高付加価値化による商品価格の見直しを進めたことなどが奏功し、同12.7%増。EC売上高は同13.1%増となった。海外事業全体では同33.2%の増収。飲食事業は同29.2%の増収となった。
■リクルート <6098> 5,789円 (-174円、-2.9%)
リクルートホールディングス <6098> [東証P]が続落。米国で3日に発表された11月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が879万件と3ヵ月連続で減少し、2021年3月以来の低水準をつけた。リクルートは米求人サイトのインディードを傘下に持つ。米国における労働市場の需給緩和が、米国事業の収益にネガティブな影響をもたらすとの見方から、リクルート株の重荷となったようだ。11月JOLTSの求人件数は市場予想の885万件を下回った。一方、10月分は873万3000件から885万2000件に上方改定された。
※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース