ダウ平均は反発もIT・ハイテク株への売り続く ウォルグリーンが下落=米国株概況

市況
2024年1月5日 6時31分

NY株式4日(NY時間16:20)(日本時間06:20)

ダウ平均   37440.34(+10.15 +0.03%)

S&P500    4688.68(-16.13 -0.34%)

ナスダック   14510.30(-81.91 -0.56%)

CME日経平均先物 33345(大証終比:+115 +0.35%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に反発した半面、IT・ハイテク株は利益確定売りが続き、ナスダックは下落した。今年に入ってIT・ハイテク株の下げを主導しているアップル<AAPL>が4日続落し、冷や水を浴びせている。アナリストのレポートでアイフォーンの販売への懸念が高まっているが、本日も別のアナリストから同様のレポートが出ていた。

「米株式市場は昨年の上昇でポジショニング、センチメント、そのすべてがかなり伸びている。ちょうどその反動が来る時期だ」との声も聞かれた。

取引開始前に12月のADP雇用統計や米新規失業保険申請件数が発表され、雇用の底堅さが示されていたものの、明日に米雇用統計を控えていることもあり、米株式市場の反応は限定的だった。明日の米雇用統計については、インフレ鈍化を示唆する内容になるとのネガティブな見方も広がっている。

ウォルグリーン<WBA>が下落。取引開始前に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回り、通期の1株利益の見通しも維持したものの、四半期配当を48%減配し、0.25ドルとすると発表した。ただ、アナリストからは「減配は格付けの背景を考慮すれば必要な事との好意的な受け止めも出ていた。また、経営幹部が決算説明会で、今期のドラックストアの既存店売上高が従来の横ばい見通しから1桁台前半の減収になるとの見通しを示したことも売りを誘ったようだ。

エネルギー開発のキャロン・ペトロリアム<CPE>が上昇。取引開始前に同業のAPA<APA>が買収すると伝わった。全て株式交換による買収で、負債を含む企業価値は45億ドルで見積もっている。

次世代電池技術を手掛けるクアンタムスケープ<QS>が急伸。前日のニュースを蒸し返していたようだ。提携先のドイツのフォルクスワーゲン(VW)が、クアンタムスケープの固体電池が有望な結果を得たと発表。業界目標を大幅に上回ったという。同社の売り残は浮動株の17%まで膨らんでおり、改めてショートカバーが活発化した模様。

自動運転支援システムのモバイルアイ<MBLY>が大幅安。10-12月期(第4四半期)の暫定決算を公表し、2024年の通期売上高が18.3億-19.6億ドルとの見通しを示した。予想は25.8億ドルで大きく下回っている。1-3月期(第1四半期)の売上高については、約50%の減収見通しを示した。

電動トラックのニコラ<NKLA>が上昇。取引開始前に23年に水素燃料電池EV(FCEV)クラス8を42台生産し、35台を企業に納車したと発表した。

ウォルグリーン<WBA> 24.26(-1.31 -5.12%)

キャロン・ペトロリアム<CPE> 34.62(+0.97 +2.88%)

APA<APA> 34.05(-2.70 -7.35%)

クアンタムスケープ<QS> 9.30(+2.80 +43.08%)

モバイルアイ<MBLY> 29.97(-9.75 -24.55%)

ニコラ<NKLA> 0.80(+0.06 +7.47%)

アップル<AAPL> 181.91(-2.34 -1.27%)

マイクロソフト<MSFT> 367.94(-2.66 -0.72%)

アマゾン<AMZN> 144.57(-3.90 -2.63%)

アルファベットC<GOOG> 138.04(-2.32 -1.65%)

テスラ<TSLA> 237.93(-0.52 -0.22%)

メタ・プラットフォームズ<META> 347.12(+2.65 +0.77%)

AMD<AMD> 136.01(+0.69 +0.51%)

エヌビディア<NVDA> 479.98(+4.29 +0.90%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.