株価指数先物【寄り前】 権利行使価格3万3375円から3万3500円での底堅さを見極め

市況
2024年1月5日 7時53分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 33280 +50 (+0.15%)

TOPIX先物 2380.5 +5.5 (+0.23%) 

シカゴ日経平均先物 33285 +55

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。12月の米ADP雇用統計は、民間雇用者数が16万4000人増加し、予想を上回った。また、新規失業保険申請件数は、前週比1万8000件減の20万2000件と10月以来の低水準だったことで、米経済のソフトランディング期待から、NYダウの上げ幅は一時280ドルを超える場面も見られた。ただし、米長期金利が上昇したほか、翌日に12月の米雇用統計の発表を控えていることから、次第に利益確定の売りに上げ幅を縮めた。S&P500業種別指数は、ヘルスケア機器・サービス、銀行、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、エネルギー、小売、テクノロジー・ハード・機器が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比55円高の3万3285円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万3260円で始まり、直後に付けた3万3210円を安値にリバウンドを見せており、3万3280円から3万3390円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れ、一時3万3500円まで買われた。買い一巡後は終盤にかけて軟化し、3万3280円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の下落に対する自律反発狙いのロングが見込まれる。昨日の日経225先物はボリンジャーバンドの-1σまで下落した後はショートカバーが優勢の流れとなり、長い下ヒゲを残す形で25日移動平均線を上回って終えた。調整一巡感が意識されやすい一方で、上値は+1σ水準が抵抗線として機能しているため、オプション権利行使価格の3万3000円から3万3500円辺りでのレンジ推移が想定される。

ボリンジャーバンドの+1σは3万3420円辺りに位置しており、これを挟んだ権利行使価格の3万3375円から3万3500円での底堅さがみられるようだと、+1σと+2σとのレンジ移行を狙った押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

VIX指数は14.13(前日は14.04)に上昇した。25日線を上回っての推移を継続しており、同線から15.44~15.62辺りで推移する75日、200日線を捉えてくる可能性がありそうだ。ボトム圏での推移ではあるものの、利食いが入りやすい状況になりそうだ。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に低下した。14.08倍辺りで推移していた25日、200日線を割り込み、13.92倍辺りの75日線水準まで一気に下げてきた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均型の重荷となる一方で、東証プライムの7割の銘柄が上昇したことから、TOPIX型優位の展開だった。昨年12月前半の調整局面で支持線として機能していた75日線までの調整を受けて、NTショートの巻き戻しが入りやすい水準まで低下してきた。

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