ダウ平均は小幅続伸 米雇用統計は力強さを示すも方向感が出ず=米国株概況
NY株式5日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 37466.11(+25.77 +0.07%)
S&P500 4697.24(+8.56 +0.18%)
ナスダック 14524.07(+13.77 +0.09%)
CME日経平均先物 33470(大証終比:+150 +0.45%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。取引開始前に発表の12月の米雇用統計が予想を上回り、労働市場の力強さを示したことで、FRBの早期利下げ期待が後退。短期金融市場では3月までの利下げ開始の確率は半々まで低下した。
ダウ平均は軟調なスタートとなったが、意外なほど底堅く推移し、その後はプラス圏での取引となった。ある種の材料出尽くし感が出ていたのかもしれない。その後発表のISM非製造業景気指数が予想を下回り50に接近したことで、短期金融市場では3月までの利下げ開始の確率を再び70%程度に戻している。
投資家の間での今年の米利下げと株高に対する期待感は思っている以上に強いのかもしれない。
フィットネスのペロトン・インタラクティブ<PTON>が続伸。前日はTikTok(ティックトック)にワークアウトコンテンツを提供する独占提携を締結したことが材料視され、買いが強まっていた。本日もその流れが続いている。
遺伝子治療のボイジャー・セラピューティクス<VYGR>が大幅安。増資を発表したことが嫌気されている。
アロジーン・セラピューティクス<ALLO>が大幅安。同社は今後の合理化計画を発表し、それを受けてアナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。同社が計画している試験実施体制の合理化により市場参入が遅れる可能性があると指摘。
ロイバント・サイエンシズ<ROIV>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。目標株価を20ドルに設定しており、前日終値から85%高い水準を示唆している。
中国でケンタッキーフライドチキン(KFC)やピザハットを展開するヤム・チャイナ<YUMC>が下落。中国のマクロ経済の軟化、失業率の悪化、消費者心理の脆弱性などから、短期的な需要の伸び鈍化が懸念されるとして、アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の65ドルから38ドルに引き下げた。
アジロン・ヘルス<AGL>が大幅安。取引開始前にガイダンスを公表し、予想以上のコスト増を理由に23年度の通期のEBITDA見通しを下方修正し、24年度のEBITDAについても予想より弱い見通しを示した。
回転寿司のくら寿司USA<KURS>が大幅高。新店舗の出店が来店客数を押し上げ、2024年通期の見通しを上方修正した。
*米雇用統計(12月)22:30
・非農業部門雇用者数
結果 21.6万人
予想 16.8万人 前回 17.3万人(19.9万人から修正)
・失業率
結果 3.7%
予想 3.8% 前回 3.7%
・平均時給
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 4.1%
予想 3.9% 前回 4.0%(前年比)
ボイジャー<VYGR> 8.85(-1.99 -18.36%)
アロジーン<ALLO> 2.92(-0.48 -14.01%)
ペロトン<PTON> 6.72(+0.59 +9.62%)
ロイバント<ROIV> 11.27(+0.45 +4.16%)
ヤム・チャイナ<YUMC> 40.93(-1.18 -2.80%)
アジロン・ヘルス<AGL> 8.63(-3.45 -28.56%)
くら寿司USA<KRUS> 87.77(+13.18 +17.67%)
アップル<AAPL> 181.18(-0.73 -0.40%)
マイクロソフト<MSFT> 367.75(-0.19 -0.05%)
アマゾン<AMZN> 145.24(+0.67 +0.46%)
アルファベットC<GOOG> 137.39(-0.65 -0.47%)
テスラ<TSLA> 237.49(-0.44 -0.18%)
メタ・プラットフォームズ<META> 351.95(+4.83 +1.39%)
AMD<AMD> 138.58(+2.57 +1.89%)
エヌビディア<NVDA> 490.97(+10.99 +2.29%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美