ダウ先物が下落 早期利下げ開始期待が後退 ボーイングが時間外で下落=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:44)(日本時間22:44)
ダウ先物 37596(-123.00 -0.33%)
S&P500 4737.25(+2.50 +0.05%)
ナスダック100先物 16489.25(+29.00 +0.18%)
米株価指数先物市場でダウ先物は下落している一方、ナスダック100は小幅高での推移となっている。S&P500は横ばい。先週末の米株式市場は落ち着いた反応に留まっていたものの、先週の米雇用統計は力強い労働市場を示唆し、市場では3月までの利下げ開始期待が後退している。現在は65%程度の確率に低下している。
3月のFOMCまでには米雇用統計も消費者物価指数(CPI)も複数回発表があるほか、1月FOMCもあることから、それらの結果次第ではあるが、市場は昨年まで高めていた早期利下げ期待を調整しているようだ。それに伴って米株式市場も調整の動きが続いている。
ただ、下押す動きまでは見せておらず、上値期待は温存されているものの、かなり慎重になっている模様。複数のストラテジストがS&P500の年末の目標の上方修正が伝わっており、5150への上方修正も出ている。
ダウ採用銘柄のボーイング<BA>が時間外で下落しており、ダウ先物を圧迫。同社のサプライチェーンであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>も大幅安。アラスカ航空の737マックスー9が5日の飛行中にパネルが吹き飛ばされ、緊急着陸したことが嫌気されている。米運輸安全委員会(NTSB)は胴体のパネルはすでに回収。
きょうは医薬品のM&Aが複数伝わっている。ハープーン・セラピューティクス<HARP>をメルク<MRK>が買収で合意。医療機器のアクソニックス<AXNX>を同業のボストン・サイエンティフィック<BSX>が買収、そして バイオテクノロジーのアンブルクス・バイオファーマ<AMAM>をジョンソン&ジョンソン<JNJ>が買収するとそれそれ発表した。
(NY時間08:54)(日本時間22:54)時間外
ボーイング<BA> 231.04(-17.96 -7.21%)
スピリット・エアロ<SPR> 27.43(-4.30 -13.55%)
ハープン<HARP> 22.28(+11.73 +111.18%)
アクソニックス<AXNX> 69.30(+11.73 +20.38%)
アンブルクス<AMAM> 27.14(+13.51 +99.08%)
アップル<AAPL> 181.44(+0.26 +0.14%)
マイクロソフト<MSFT> 367.75(0.00 0.00%)
アマゾン<AMZN> 145.75(+0.51 +0.35%)
アルファベット<GOOG> 137.32(-0.07 -0.05%)
テスラ<TSLA> 237.24(-0.25 -0.11%)
メタ・プラットフォームズ<META> 353.23(+1.28 +0.36%)
AMD<AMD> 140.40(+1.82 +1.31%)
エヌビディア<NVDA> 495.87(+4.90 +1.00%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美