緩和政策の下で、今年の世界株式市場は上昇予想が多い

市況
2024年1月10日 3時53分

今年は各国中銀の利下げが期待される中で、世界の株式市場はさらなる上昇が期待されるという。あるストラテジストは、昨年末に設定した見通しは株価収益率(PER)17倍から再上昇しないことを想定していたが、歴史的に見て、FRBの緩和サイクルにおいては株式市場は再上昇することが多く、その割にはその見通しは保守的だという。ただ、あくまで押し目買い推奨で、上値は追わないスタンスを推奨している。

一方、別のストラテジストはコンセンサスを若干下回る予想を出しているが、各国企業の1株利益の伸びは、2023年は横ばいを見込んでいるが、今年は9%の増益に改善すると見ているようだ。1株利益の成長が拡大すれば、株価のパフォーマンスも拡大する。

24年は、オーストラリアを除くすべての主要地域で1株利益が伸び、大半のセクターがプラス成長する見込みだという。最終的に景気循環セクターに有利となり、米国以外の地域はこのテーマからより多くの恩恵を受けるとしている。英国を除く欧州と新興国を「買い」、米国と日本を「中立」、オーストラリアと英国は「売り」としている。

マクロ経済リスクと中央銀行の方向性がより均衡する中で、ポジションは景気循環株にウェートを置き、成長株は中立とすることを推奨。また、1株利益のモメンタムと割安なバリュエーションにより、素材株に代わって金融株を「買い」に見直すという。欧州の金属・鉱業株は、潜在的な中国の景気刺激策への対応でトップ・ピックとし、そのほかヘルスケアを「買い」に引き上げ、ディフェンシブを追加するとも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.