10日の株式相場見通し=続伸か、米ハイテク株の底堅さに追随
10日の東京株式市場は強弱観対立のなかも頑強な値動きとなり、日経平均株価は続伸する公算が大きい。前日の欧州株市場は主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウが一時300ドルを超える下げをみせるなど売りに押される展開となった。米10年債利回りが再び上昇基調に転じ、株式の相対的な割高感が意識され利益確定売りを誘発した。そのなか、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が連日の最高値更新と気を吐いており、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に強い動きを示し前の日の終値近辺ながらプラス圏で引けている。東京市場では前日に日経平均が大幅続伸し、昨年7月3日につけた昨年来高値を更新、33年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。米ハイテク株の強さに連動し、半導体関連株などが牽引しているが、きょうも引き続き同関連株に物色の矛先が向かう可能性がある。外国為替市場ではドル・円相場が足もと円安水準でもみ合っていることもポジティブに作用しやすく、日経平均は3万3000円台後半から3万4000円近辺で強調展開を維持しそうだ。
9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比157ドル85セント安の3万7525ドル16セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同13.942ポイント高の1万4857.710だった。
日程面では、きょうは11月の毎月勤労統計、10年物国債の入札など。海外では11月の米卸売在庫・売上高など。