半導体株への押し目待ち狙いの買い意欲は強そう/オープニングコメント

市況
2024年1月10日 8時37分

10日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利益確定の売りは出やすいが、底堅さが意識されそうだ。9日の米国市場は、NYダウが157ドル安、ナスダックは13ポイント高だった。今週後半に発表される消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)を控え、利益確定売りが先行した。NYダウは高値警戒感から終日軟調に推移した一方で、ナスダックはハイテク株が買われ小幅に続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の33885円、円相場は1ドル144円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33590円まで下押す場面も見られたが、その後の切り返しで一時33910円まで上げ幅を広げるなど、先高観は強そうだ。昨日の日経平均は朝方に33990.28円まで買われ、33年10カ月ぶりの高値水準となった。その後は利食いに押される形にはなったが、バブル後の戻り高値更新によって、利食いは入りやすいところだった。

米国ではハイテク株への物色が継続しており、東京市場においてもこの流れを引き継ぐことになりそうだ。昨日の大幅上昇の反動は意識されるものの、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また米国ではCPIの発表を控えていることもあり、積極的には手掛けづらい面はありそうだが、相対的に出遅れている中小型株などへは個人主体の値幅取り狙いの資金が集中しやすい。

また、米エヌビディアは連日で最高値を更新している。そのため、昨日相場をけん引した東エレク<8035>など半導体株への押し目待ち狙いの買い意欲は強そうなほか、生成AI関連など、テーマ性のある銘柄などへの物色も期待されよう。また、昨日の引け後の決算では、プロパスト<3236>、エコス<7520>、中北製作所<6496>、三機サービス<6044>、アイカ工<4206>などが注目される。

《AK》

提供:フィスコ

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