【クラファン・優待】受賞多数! アパレルと消費者をつなぐオンラインモールでファッションロス解決 ウィファブリック、1月10日募集開始
ファッションロス問題の解決を目指すオンライン型アウトレットモールを運営する株式会社ウィファブリック(大阪市西区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは1月10日19時30分開始を予定しています。
・ | 新株予約権型 |
・ | 目標募集額:999万円、上限募集額:9999万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | 新株予約権者優待あり:「SMASELL」内で利用できるクーポンなど |
・ | 類似上場企業:ジェイドグループ <3558> [東証G]、yutori <5892> [東証G]、クラシコム <7110> [東証G]、キューブ <7112> [東証G]、ダブルエー <7683> [東証G]、エアークローゼット <9557> [東証G] |
「アパレル業界の構造を変えたい」と創業
ウィファブリックの福屋剛代表は学生時代からファッションを好み、アパレル企業での販売業務を経験後、新卒で繊維商社に入社。10年以上、繊維製品の製造に携わる中で、売れ残った商品を産廃業者に処分依頼する業務にもどかしさを感じていたそうです。
昨今のファストファッションの流行で洋服の大量廃棄に拍車がかかる中、こうしたアパレル業界の構造そのものを変えたいとの思いから、2015年に同社を創業。2019年にはForbes Japan「日本のインパクト・アントレプレナー35」に選出されています。
同社は洋服の廃棄問題(ファッションロス)を解決するオンライン型アウトレットモール「SMASELL(スマセル)」を運営しています。
「SMASELL」は、余剰在庫を廃棄せず売り切りたい企業と、お得に商品を購入したいユーザーをつなぐプラットフォームで、売買によって削減されるCO2排出量を明示するなどサステナブルへの貢献度が見える化されていることが特徴です。
現在、約1300社・7000以上のブランドが出品しており、会員数は直近3年で30倍以上となる約25万人にまで成長しています(2023年12月時点)。
同社は「SMASELL」のほか、デッドストック品(売れ残り品や長期間放置されていた在庫品)に価値をつけて新しい製品へと生まれ変わらせるアップサイクル事業や、アパレル企業と提携し、古着の回収・販売やさまざまなイベントも行っています。
2017年、週刊東洋経済「日本を変える100社」に選ばれたほか、第2回日本中小企業大賞「MVP賞」「SDGs賞 最優秀賞」にも選出されています。
「ファッションを楽しみながら社会課題を解決する」という体験をオンライン上でユーザーに伝えきれていないことが課題だといい、今後、複合型店舗を2024年夏に立ち上げ、オフラインとオンラインの垣根を越えた購入体験を通して、ファン獲得を目指しています。
「2024年春頃には『SMASELL』アプリの正式リリースも控えており、オフライン、Webサイト、アプリそれぞれの強みを生かすことによって、サービスへの定着度を高めることが可能になると考えています」(同社)
世界では年間約3000億着の洋服が廃棄
(出典:FUNDINNO)
同社によると、服1着の製造にかかるCO2排気量は約25キロ、水の消費量は約2300リットルと環境にさまざまな負荷がかかっている一方、廃棄される洋服は世界で年間約3000億着と試算されているそうです(2015年時点)。
2000年代のファストファッションの流行を契機に、アパレル業界では価格競争が過熱し、生産量、供給量が大きく増加する一方、日本では、2019年に生産された約29億着のうち、新品のまま購入されなかった余剰在庫は約15億着で、約半数が売れ残っているのが現状だといいます。
また、「安く手に入る」ことから、消費者の意識も変化しており、多くの服を購入するようになる一方、過去15年で、衣服1着あたりの使用率は約36%低下、廃棄量増加のトレンドが加速しているそうです。
洋服はディスカウントされて販売するとブランド棄損につながるため、処分せざるを得ないというメーカー側の思惑があり、また、廃棄するよりもリサイクルの方がコストがかかることも大量廃棄の一因だといいます。
「廃棄ではなく寄付という選択肢もありますが、途上国の服が足りていないからといって、先進国から輸出すればいいという時代ではなくなっていると弊社は考えています。ガーナで、輸入されている洋服の約4割が埋め立て処分されていると考えられるという情報もあります」(同社)
環境貢献を実感できるオンラインアウトレットモール「SMASELL」
(出典:FUNDINNO)
同社の「SMASELL」は、余剰在庫を廃棄せず売り切りたい企業と、お得に商品を購入したいユーザーをつなぐオンラインアウトレットモールです。
「SMASELL」で売買されるすべての商品には、廃棄した場合に発生するCO2排出量(商品重量から算出)を表示。商品が売買されることで、実質的にCO2排出量が削減され、その総量に応じてユーザーのアイコンが変化するなど、サービスを利用するほど環境貢献を実感できる仕組みだといいます。
「SMASELL」内の企業ごとのページにもCO2の総削減量が可視化され、ブランドイメージの向上につながるほか、新たな顧客層と接点を持つことで、出品前から売上が数十倍に成長するメーカーも多く、ビジネス拡大に貢献できるそうです。
売上の一部は森林保全団体へ寄付されるため、「SMASELL」の利用そのものが、森林を守り育てていくこと、持続可能な社会の実現につながると同社は考えています。
同社は、廃棄予定の服や生地を再度加工し、価値をつけて新しい製品へと生まれ変わらせるアップサイクル事業も行っています。
衣料品の輸出大国バングラデシュの労働者の雇用と行き場のなくなったキャンセル品を救うプロジェクト「PHOENIX LAB. PROJECT」、音楽家と芸術家とともにつくる廃棄衣料×音楽×アートの実験的なプロジェクト「≒heart core remedy(ニアイコールハートコアリメディ)」を展開。売れ残り品を使って新たな製品を生み出すことで、リサイクル率が低い化学繊維などの弱点をカバーできるとしています。
また、提携ブランドの店頭に古着回収BOXを設置し、買い取った上で同社が「SMASELL」に出品する古着回収事業、服の交換会などさまざまなイベントも運営。状態の良い古着がリユースされることで、廃棄ゼロの社会を目指しています。
(出典:FUNDINNO)
「SMASELL」は、出品するアパレル企業は初期コスト0円、回収リスクなしで利用できます。
一般的に、企業に残った在庫は経過年数によって、アウトレットやフラッシュセール、オフプライスストアへと販売場所を変えて流通しますが、「SMASELL」を活用すれば、流通先を変えることなく、さまざまな状態の商品が販売可能に。
また、「SMASELL」で売れ残った在庫も同社が買い取り、福袋やアップサイクルでの販売を行う仕組みを構築しており、企業側の在庫ゼロを実現しているそうです。
同社は、企業からの月額費用と販売手数料で収益化しており、手数料は、企業から直接配送する場合は販売価格の約20%、同社が配送する場合は約30%。さらに、企業のブランド価値を守るため、会員登録していないユーザーへの販売価格表示の「公開」「非公開」を自由に設定できる機能もあります。
(出典:FUNDINNO)
「SMASELL」利用ユーザーは25~40歳の女性が中心で、会員全体の約7割を占めています。アウトレット感覚で、良い品が安く手に入るほか、環境保全への取り組みに関心を持つユーザーが増えたことで、会員数は2020年時点の約4万人から、直近3年間で25万人を超える規模に成長したそうです。
現在、約1300社が導入し、7000以上のブランドが出品(2023年12月時点)。同社の累計流通取引額も大きく増加し、CO2の削減量や植林本数などの実績も伸びているといいます。
(出典:FUNDINNO)
同社はサステナブルな循環型社会を作り出すための仕掛けとして、オフラインでも複合的な事業を行っています。
グローバルワークやニコアンドを展開するアダストリア <2685> [東証P]、ファッションやインテリアを学べる大阪モード学園と連携し、学生とサンプル品をリメイクし、「SMASELL」で販売。さらに、ファッションロスに関する環境省との有識者会議なども行い、循環型社会の重要性を発信しています。
売れ残り品や古着は「安い」とはいっても、誰もが売りやすい商品ではないそうです。アパレルに関するECサイトは多いものの、新品を扱うアパレル企業は同社のようなアウトレットビジネスには参入しづらいそうです。
「オフラインでは、アウトレットモールも多く存在しますが、オンラインでの競合にあたるサービスはほとんどないと考えています」(同社)
今後の成長に向けて
(1)短期計画
(出典:FUNDINNO)
より大きくサステナブルな活動を行うには、ユーザーとのコミュニケーションが必須であると考えており、2024年夏、大阪市内に複合型店舗「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE(スマセル サステナブルコミューン)」をオープン予定です。
現在、すでに使われなくなった鉄工所跡地をリノベーションして建設を進めており、「おいしい」「かわいい」「たのしい」という人間の直感的な感覚に基づき、ランチやショッピングを楽しみながらサステナブルに触れられる体験型の店舗にしていきたいといいます。
店舗内では、同社が取り扱う在庫の販売だけでなく、インテリア、コスメ、フード、アート、音楽など、さまざまなカテゴリーの中でサステナブルに取り組むブランドや企業が出店予定です。また、毎回購入するごとに、希望する団体(森林保全団体・戦地の難民支援・地震の被災地等)に100円を寄付できる仕組みを構築するとしています。
「オープン後はタレント・インフルエンサーの古着を中心としたフリマイベントや、アートやライブなどのイベントを通じた集客も検討しています」(同社)
(2)中長期計画
中長期的には、東京で「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE」2号店を建設する計画です。また、洋服の廃棄問題は主に中国・北米・日本等の先進国を中心に各国で起こっているため、将来的にはグローバル展開が必須だと同社は考えています。
「SMASELL」は、言語対応や発送など海外からもアクセスできる仕組みを整えているほか、2018年に海外進出のための経済産業省の派遣プロジェクトに参加し、シリコンバレーでネットワークを構築。2025年には大阪万博への出店も計画しており、インバウンド顧客の獲得を図りたい考えです。
「地球の裏側では、靴の一足もはけずに過ごす発展途上国の子供たちがたくさんいます。『SMASELL』を世界中の企業に導入していくことで、そのような子供たちへも洋服を届けられるようなプラットフォームへと拡大させていきたいと考えています」(同社)
(3)2029年に年間購入者数約15万人を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は以下のVC、事業会社および、エンジェル投資家より出資を受けています。
・モバイル・インターネットキャピタル株式会社
・株式会社ANOBAKA
・池森ベンチャーサポート合同会社
・クルーズ <2138> [東証S]
・SMBCベンチャーキャピタル株式会社
・デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ジェイドグループ <3558> [東証G]
・yutori <5892> [東証G]
・クラシコム <7110> [東証G]
・キューブ <7112> [東証G]
・ダブルエー <7683> [東証G]
・エアークローゼット <9557> [東証G]
新株予約権者優待
【基準日】
毎年3月末日
【優待内容】
「SMASELL」内で利用できるクーポン
・10個未満保有:3%OFFクーポン
・11~26個保有:5%OFFクーポン
・27個以上保有:10%OFFクーポン
下記は2024年度のみのプレゼント内容。特典として下記2つを提供する。
・全員にSMASELLオリジナルサステナブル商品
・27個以上保有の人のみ、関係者限定「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE」レセプションパーティーに招待
【申し込み方法】
・基準日経過後、メールで申し込みの案内をする。
【注意事項】
・優待内容は変更になる場合がある。
・クーポンは1人、1年に1回限りの優待。
・レセプションパーティーへの交通費は各自で負担。
発行者・募集情報
■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社ウィファブリック
大阪市西区京町堀一丁目14番24号
資本金:100,000,000円(2023年9月20日現在)
発行済株式総数:108,541株(同)
発行可能株式総数:1,056,859株
設立日:2015年3月9日
決算日:2月28日
■本新株予約権の発行者の代表者
代表取締役 福屋剛
■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)
9,999個
■本新株予約権の払込金額
1個あたり 10,000円
■投資金額のコース及び個数
90,000円コース(9個)
180,000円コース(18個)
270,000円コース(27個)
360,000円コース(36個)
450,000円コース(45個)
900,000円コース(90個)
1,800,000円コース(180個)
2,700,000円コース(270個)
3,600,000円コース(360個)
4,500,000円コース(450個)
9,990,000円コース(999個)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,990,000円コース(999個)を上限とする。
■申込期間
2024年1月10日~1月23日
■目標募集額
9,990,000円(上限募集額 99,990,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,920,000円とする。
■払込期日
2024年2月16日
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額999万円を以下の目的に充てる予定。
新規店舗内装費 779万円
手数料 219万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額9,000万円(目標募集額999万円と上限募集額9,999万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
広告宣伝費 2,400万円
人件費 3,617万円
物流費 1,002万円
手数料 1,980万円
■連絡先
電話番号:06-6459-7420
メールアドレス:info@wefabrik.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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