株価指数先物【昼】 一気に+3σ水準までの急伸でさすがに過熱感

市況
2024年1月10日 12時06分

日経225先物は11時30分時点、前日比620円高の3万4380円(+1.83%)前後で推移。寄り付きは3万3890円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3885円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。直後に付けた3万3860円を安値に上げ幅を広げると、現物の寄り付き後ほどなくして節目の3万4000円を回復。これといった調整もなく、その後も上昇ピッチを強め、終盤にかけて3万4410円まで買われた。

日経225先物は、取引開始直後に若干もみ合う動きも見られたが、現物の寄り付き後にはロングの勢いが強まり、節目の3万4000円回復後の一段高によって、ヘッジ対応のショートカバーの動きも加速した格好だ。これにより、ボリンジャーバンドの+2σ(3万4030円)を上放れ、+3σ(3万4470円)に接近しており、さすがに過熱感が意識されそうである。ただし、ポジションが大きくロングに傾いたというよりは、ヘッジ対応のショートカバーの影響が大きいと考えられ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。一時14.07倍まで切り上がり、14.09倍辺りに位置する25日、200日移動平均線に接近している。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が日経平均株価をけん引するなか、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすい。

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