話題株ピックアップ【夕刊】(3):フュトレック、さくらさく、竹田iP

注目
2024年1月10日 15時18分

■スマレジ <4431>  2,422円  -172 円 (-6.6%)  本日終値

スマレジ<4431>は続落。9日取引終了後に2023年12月度の月次登録店舗数推移を発表し、有料プラン合計の店舗数は前月比204店舗増の3万3941店舗となった。引き続き前月比ベースで増加基調を維持したが、500店舗超の伸びを続けていた11月までと比べ増加幅が鈍化したことから、これを嫌気し売られたようだ。アクティブ店舗合計(無料プラン含む)は4万1763店舗だった。

■4℃ホールデ <8008>  1,999円  -88 円 (-4.2%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

ヨンドシーホールディングス<8008>が急反落した。9日の取引終了後に発表した24年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比1.0%増の286億9700万円、経常利益が同25.2%増の16億6300万円となった。増収増益となった半面、直近3カ月間の9~11月期は売上高が同3%減、経常利益が同25%減となっており、ネガティブ視されたようだ。3~11月期はジュエリー事業で構造改革を推進。ブライダル店舗の集約を背景に同事業は減収となった。連結全体で、第3四半期累計の経常利益の通期計画に対する進捗率は約67%だった。

■東北電力 <9506>  973.3円  -25.1 円 (-2.5%)  本日終値

東北電力<9506>が軟調推移。10日午前11時、女川原子力発電所2号機の安全対策工事について、現在実施中の火災防護対策工事の工期が遅れる見通しとなったと発表した。再稼働時期を巡る不透明感の高まりを意識した売りに押されたようだ。電線管のルート変更など確認作業を進めた結果、工事物量が増加。今年2月を目指していた安全対策工事の完了時期について、数カ月程度遅れることが見込まれるという。同工事の完了時期は精査が終了次第、公表する方針という。

■富士通 <6702>  20,700円  -410 円 (-1.9%)  本日終値

富士通<6702>が逆行安。時事通信は10日、「英国で多数の郵便局長らが現金を盗んだなどとして起訴された冤罪(えんざい)事件を巡り、欠陥のある会計ソフトを提供した富士通の幹部らが英下院委員会に証言を要請されたことが9日、明らかになった」と報じた。複数の英メディアが伝えたという。今後の事態を懸念した売り圧力が強まっている。同社の英子会社が開発した会計ソフトを導入した郵便局で、現金の残高と会計記録が一致せず、局長ら700人以上が詐欺や横領などの罪で起訴された過去の事件を受けたもの。有罪が取り消されたのは一部にとどまっているという。今回の事件は英ITVが実話に基づいたドラマを放送したことで、現地で大きな話題となっているようだ。9日には米ブルームバーグ通信も、公的な調査によって責任が認められた場合は補償を行う必要があると英政府閣僚らが主張していると報じていた。

■フュートレック <2468>  295円  +80 円 (+37.2%) ストップ高   本日終値

フュートレック<2468>が大幅高。同社は9日、「音のAI検査 SDK for Linux」を開発し、菱洋エレクトロ<8068>に提供したと発表。「音のAI検査」は、同社独自の音響処理と人工知能(AI)技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術。昨年8月には「音のAI検査 SDK for Windows」を製品化し、複数の企業に提供している。なお、9日取引終了後には24年3月期第3四半期(23年10~12月)の連結決算に投資有価証券評価損2400万円を計上すると発表しているが、昨年12月22日に公表した通期連結業績予想の修正に織り込み済みとあって株価への影響はみられない。

■さくらさくプラス <7097>  897円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

さくらさくプラス<7097>が急反発。9日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の5.54%)、または2億円としており、取得期間は1月10日から4月30日まで。株主への還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることが目的としている。

■竹田iP <7875>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

竹田iPホールディングス<7875>がマド開け急騰。カタログなどの商業印刷を手掛けるが、高度な印刷技術を応用した“裏芸”である半導体関連マスクの製造が収益の牽引役を担っている。半導体需要が4~6月期に本格回復するとの観測が強まるなか、同関連株への物色人気が加速している。同社もその流れに乗っているが、PBRが0.5倍未満とディープバリュー株としての側面も持つだけに水準訂正に向けた期待が一気に高まっている。24年3月期は営業減益見通しながら、来期は好採算の半導体関連マスク事業の貢献で大幅増益転換が期待できる状況となっている。

■テクニスコ <2962>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

テクニスコ<2962>が急騰。電子デバイスから発生する熱を吸収して放熱するヒートシンクの大手メーカー。車載センサー用のほか半導体向けで高い実績を有し、高出力半導体レーザー向けやパワー半導体向けなどで需要開拓が進んでいる。ここ半導体関連中小型株の出遅れ銘柄に物色の矛先が向いており、同社株にもマーケットの視線が向いている。24年6月期は大幅減益見通しにあり、これが株価の上値を押さえていたが、半導体需要の本格回復の道筋が見えてきたことで、関連株全般は来期の業績回復を買う動きが足もとで強まっており、同社株もその流れに乗る形となった。25年6月期はトップラインの大幅な伸びを背景に、利益も回復色を鮮明とする見通し。

■三機サービス <6044>  1,377円  +155 円 (+12.7%)  本日終値

三機サービス<6044>が急騰。9日の取引終了後、24年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結業績に関し、売上高が計画の81億7600万円から96億600万円(前年同期比52.7%増)に、経常利益が1億7900万円から4億4200万円(同5.5倍)に上振れして着地したようだと発表し、好感されたようだ。受託エリアや管理店舗が拡大し、工事進行基準の適用案件が想定以上に進捗。多能工化の推進など生産性の向上に向けた取り組みも奏功した。一方、電気設備資材の調達難の影響などを想定し、通期の業績予想は据え置いた。

■東洋テック <9686>  1,440円  +136 円 (+10.4%)  本日終値

東洋テック<9686>が急反発し昨年来高値を更新した。9日の取引終了後、25年4月に大阪で開催予定の「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)の国際博覧会協会発注の警備業務を、同社が幹事会社となる共同企業体が受注したと発表しており、好材料視された。受注金額は共同企業体全体で108億1900万円(ゲート警備59億5000万円、会場警備48億6900万円)。受注金額に対する共同企業体のなかでの売り上げ計上方法は調整中としているが、26年3月期売上高に計上する見込みとしている。なお、24年3月期及び25年3月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ピクセラ <6731>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

売れるネット広告社 <9235>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

阿波製紙 <3896>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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