【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で2週ぶりに買い越す一方、個人は3週連続で売り越す (12月第4週)
●海外勢が現物・先物合算で2週ぶりに買い越す一方、個人は3週連続で売り越す
東証が10日に発表した12月第4週(25日～29日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米株高を追い風に日経平均株価が前週末比295円高の3万3464円と3週連続で上昇したこの週は、証券会社の自己売買が2週連続で買い越した。買越額は5371億円と前週の1812億円から急拡大した。投資信託は2週ぶりに買い越し、買越額は264億円だった。
一方、個人投資家は3週連続で売り越し、売越額は2834億円と前週の2103億円から増加した。相場が3週続伸する中、逆張り志向の強い個人は利益確定売りを継続した格好だ。海外投資家は3週ぶりに売り越し、売越額は2020億円だった。前週は565億円の買い越しだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週ぶりに買い越した。買越額は4227億円だった。現物と先物の合算では2週ぶりに買い越し、買越額は2206億円だった。前週は1165億円の売り越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は2週連続で売り越し、売越額は891億円と前週の2035億円から縮小した。
日経平均が3週連続で上昇する中、海外投資家が現物・先物合算で2週ぶりに買い越す一方、個人投資家は3週連続で売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (12月25日～29日)
東証・名証２市場の内国普通株式市場の合計［総合証券ベース（全51社）］
※単位：億円（億円未満切り捨て） ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
12月 ―――
第4週 ▲2,020 ▲891 ▲2,834 [ ▲3,280 445 ] 33,464円 ( +295 円)
第3週 565 ▲2,035 ▲2,103 [ ▲3,013 910 ] 33,169円 ( +198 円)
第2週 2,378 257 ▲3,298 [ ▲2,123 ▲1,174 ] 32,970円 ( +662 円)
第1週 ▲5,868 1,270 4,194 [ 1,557 2,637 ] 32,307円 ( -1123 円)
11月 ―――
第5週 ▲3,687 ▲111 456 [ ▲612 1,068 ] 33,431円 ( -194 円)
第4週 ▲10 2,370 ▲894 [ ▲1,566 671 ] 33,625円 ( +40 円)
第3週 3,629 ▲238 ▲5,722 [ ▲5,068 ▲654 ] 33,585円 ( +1017 円)
第2週 783 ▲547 ▲2,545 [ ▲2,973 427 ] 32,568円 ( +618 円)
第1週 576 2,135 ▲3,868 [ ▲3,289 ▲578 ] 31,949円 ( +958 円)
10月 ―――
第4週 594 887 1,423 [ 485 937 ] 30,991円 ( -267 円)
第3週 ▲766 ▲1,343 3,236 [ 1,253 1,982 ] 31,259円 ( -1056 円)
第2週 4,557 ▲606 ▲1,508 [ ▲1,335 ▲173 ] 32,315円 ( +1321 円)
第1週 5,262 ▲577 4,011 [ 1,912 2,099 ] 30,994円 ( -862 円)
9月 ―――
第4週 ▲776 ▲3,678 5,734 [ 3,669 2,065 ] 31,857円 ( -544 円)
第3週 ▲9,131 ▲3,401 6,613 [ 3,603 3,009 ] 32,402円 ( -1130 円)
第2週 ▲2,781 ▲1,721 ▲3,459 [ ▲3,789 330 ] 33,533円 ( +926 円)
第1週 ▲7,625 ▲1,853 1,933 [ ▲298 2,231 ] 32,606円 ( -103 円)
8月 ―――
第5週 3,393 616 ▲9,226 [ ▲6,791 ▲2,434 ] 32,710円 ( +1086 円)
第4週 ▲2,046 218 ▲1,160 [ ▲1,808 647 ] 31,624円 ( +173 円)
第3週 ▲7,415 ▲1,067 3,558 [ 1,984 1,573 ] 31,450円 ( -1022 円)
第2週 1,799 ▲2,719 ▲2,395 [ ▲1,983 ▲411 ] 32,473円 ( +280 円)
第1週 188 ▲1,822 2,661 [ ▲370 3,032 ] 32,192円 ( -566 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース
