11日の株式相場見通し=続伸、米株高と円安追い風に上値指向続く
11日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広く買いが続き、日経平均株価は4日続伸し3万4000円台後半に水準を切り上げる展開が想定される。前日の欧州株市場では方向感が見えにくく主要国の株価指数が高安まちまちとなったが、米国株市場ではハイテク株中心にリスク選好の流れが続き、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。ナスダック指数は4日続伸となり1万5000大台回復を目前にとらえる場面もあった。主要企業の決算発表本格化を前に、好決算を期待する買いが優勢となっている。11日に発表予定の12月の米消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化を示すとの見方が優勢で、足もと投資家心理が強気に傾いている。これを受けて東京市場でも米株市場に追随する地合いが予想される。外国為替市場ではドル買いの動きが活発で、1ドル=145円台後半まで急速に円安が進んでいることも輸出セクター中心に株価の押し上げ要因となりそうだ。ただ、日経平均は前日に700円近い大幅な上昇を示していることで、目先高値警戒感も拭えず、買い一巡後は上値が重くなる場面も想定される。
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比170ドル57セント高の3万7695ドル73セントと反発。ナスダック総合株価指数は同111.940ポイント高の1万4969.650だった。
日程面では、きょうは12月上中旬の貿易統計、日銀の支店長会議、12月の輸入車販売、12月の車名別新車販売、12月の軽自動車販売、12月のオフィス空室率、11月の景気動向指数速報値、消費活動指数、1月の日銀地域経済報告(さくらリポート)など。海外では11月の豪貿易収支、韓国中銀の政策金利発表、12月の米消費者物価指数(CPI)、週間の米新規失業保険申請件数、12月の米財政収支など。