楽天グループは逆行安、繰延税金資産700億円取り崩しとネットスーパー事業での減損計上を嫌気
全体相場が上値指向を強めるなか、楽天グループ<4755>が逆行安となっている。10日の取引終了後、23年12月期において、約700億円の繰延税金資産の取り崩しを実施し、法人所得税費用を計上する見込みとなったと発表。同時に、倉庫型ネットスーパーの運営に関し、運営方法の変更に伴って減損の兆候を確認し、減損テストの結果として23年12月期に減損損失約160億円を計上する見込みとなったと開示した。これらをネガティブ視した売りが優勢となっている。ネットスーパー事業に関して、同社は今後「楽天エコシステム」の活用や商圏拡大を通じた新規顧客の獲得などを通じ、早期の収益改善を目指すとしている。