東京株式(前引け)=大幅続伸、一気に3万5000円台回復
11日前引けの日経平均株価は前営業日比668円80銭高の3万5110円52銭と大幅続伸。前場のプライム市場の売買高概算は9億8345万株、売買代金概算は2兆6345億円。値上がり銘柄数は1148、対して値下がり銘柄数は470、変わらずは39銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いの勢いが衰えず、日経平均は大幅続伸で3万5000円台を一気に回復。約34年ぶりの高値圏に浮上している。日本時間今晩に発表予定の12月の米消費者物価指数(CPI)の内容が気になるところだが、前日の米国株市場でNYダウが一時、過去最高値を上回って推移するなど堅調な動きを示し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4連騰と上値指向を鮮明としたことを受け、東京市場でも買い安心感が広がり強気優勢の地合いに拍車がかかった。売買代金も2兆6000億円台と活況を極めている。
個別ではトヨタ自動車<7203>が大商いで上値追い、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いを集めた。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が高く、ソニーグループ<6758>も物色された。川崎汽船<9107>が上昇、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。技研製作所<6289>が大幅高、カーブスホールディングス<7085>も値を飛ばした。半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りに押され、富士通<6702>も冴えない。サイゼリヤ<7581>が大きく下値を探る展開に。パルグループホールディングス<2726>、コシダカホールディングス<2157>なども大幅安。