話題株ピックアップ【夕刊】(3):プログリット、クラウディア、PバンCOM

注目
2024年1月11日 15時16分

■エーアイテイー <9381>  1,800円  -30 円 (-1.6%)  本日終値

エーアイテイー<9381>は後場に弱含む展開。11日正午、24年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しをこれまでの37億円から28億2000万円(前期比23.5%減)に引き下げた。過去最高益予想から一転、減益の計画となり、失望売りが出たようだ。営業収益の予想は700億円から506億円(同27.2%減)に修正した。海上運賃の下落が続くなか、国際貨物の取り扱いが低調に推移した。9~11月期はアパレル商材の輸入が活発になる時期であるにもかかわらず、荷動きは力強さを欠く状況。市場全体の荷動きが弱い状態が続くなか、当初の想定通りの貨物集荷が難しい状況にあると判断し、業績予想を見直した。3~11月期の営業収益は前年同期比29.1%減の394億9900万円、最終利益は同24.2%減の24億7600万円だった。

■丸井グループ <8252>  2,470円  -34 円 (-1.4%)  本日終値

丸井グループ<8252>が5日ぶりに反落。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価を「1」から「2」に引き下げた。目標株価は2700円から2600円に見直した。同証券では、従来アフターコロナの消費正常化から時差をもって分割・リボの営業債権の増加率が高まることから25年3月期の増益率の高さが株価のカタリストになると考えてきた。しかし、同証券予想よりも分割・リボ営業債権の拡大は緩やかであり、同債権の源泉である分割・リボの取扱高比率の回復は限定的。25年3月期の増益率が高まるとの見方に変化はないが、フィンテック事業のビジビリティー(視認性)が低下したとみている。

■プログリット <9560>  1,308円  +300 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値

プログリット<9560>は急騰。10日の取引終了後に23年9~11月期単独決算を発表。売上高が前年同期比52.0%増の10億2500万円、営業利益が同2.1倍の3億2100万円と大幅な増収増益となっており、これを好感した買いが膨らんだ。英語コーチングサービス「プログリット」やサブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」が大きく伸びた。通期の増収増益見通しに変更はない。

■クラウディア <3607>  463円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

クラウディアホールディングス<3607>は急速人気化。ウェディングドレスなど婚礼衣装メーカーで結婚式場の運営なども行うが、脱コロナを背景に足もとの業績は好調に推移している。10日取引終了後に発表した24年8月期第1四半期(23年9~11月)決算は営業利益が前年同期比10%増の8億8700万円となり、通期計画の6億円を大幅に超過した。これをポジティブ視する形で投資資金が集中した。

■ピーバンドットコム <3559>  409円  +36 円 (+9.7%)  本日終値

ピーバンドットコム<3559>が反発。同社は10日取引終了後、生成AI「チャットGPT」を活用した電子部品情報検索サービス「データシートちゃん」をリリースしたと発表。このサービスは、インターネット検索とチャットGPTを併用しており、電子部品の型番を入力すると、その型番に該当するデータシートのURLを表示するもの。同社は昨年9月に基板設計サポートのチャットボット「基準書ちゃん」をリリースしており、人工知能(AI)を活用したオリジナルサービスの第2弾となる。

■丸千代山岡家 <3399>  4,890円  +390 円 (+8.7%)  本日終値

丸千代山岡家<3399>が大幅に4日続伸し、高値を更新した。10日の取引終了後に12月度の売上高速報を発表した。既存店売上高は前年同月比36.8%増と大幅な増収基調を続け、伸び率は昨年3月以来の高さとなった。業況の好調ぶりを投資家に印象付ける形となり、買いを誘った。既存店の客数は同31.6%増、客単価は同3.9%増となった。全店ベースでは売上高は同42.0%増と昨年3月以来の伸びとなった。月末店舗数は前月から1店舗増加の183店だった。

■Zenken <7371>  539円  +34 円 (+6.7%)  本日終値

Zenken<7371>が4営業日ぶりに急反発。同社は10日、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJニコスと「電子商取引(EC)コンシェルジュサービス」における紹介代理契約の締結で合意したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「ECコンシェルジュサービス」は、三菱UFJニコスが同日から本格展開した新サービスで、ZenkenはECベンダーの1社に加わる予定。これにより、三菱UFJニコスのカード加盟店が抱えるEC運営におけるWebマーケティング上の課題に対して、Zenkenの持つ高いWebマーケティングの知見を活用することで、集客支援に係る最適なソリューションを提案することが可能になるとしている。

■エーアイ <4388>  825円  +44 円 (+5.6%)  本日終値

エーアイ<4388>が3日続伸した。10日の取引終了後、プロディライト<5580>が提供するクラウド電話システムに関し、音声合成分野で連携すると発表し、材料視されたようだ。プロディのクラウド電話システム「INNOVERA」において、エーアイの音声合成エンジン「AITalk」での実装を想定に連携する。サービスについては随時公開する予定としている。

■日本電解 <5759>  1,101円  +56 円 (+5.4%)  本日終値

日本電解<5759>が大幅反発した。10日の取引終了後、銅箔製造事業を手掛ける台湾のLCY TECHNOLOGYなどとの資本・業務提携の締結を発表した。あわせてLCY Internationalを割当先とする第2回新株予約権の発行について公表。手取り概算で約24億3200万円を調達し、米子会社での設備投資資金に充てる。また、米ジョージア州での新工場の着工時期を遅らせることも決定した。市場では財務基盤の安定化につながるとの受け止めに加え、資本・業務提携による車載電池関連事業へのプラス効果への期待も相まって、買いが優勢となったようだ。

■エルテス <3967>  809円  +33 円 (+4.3%)  本日終値

エルテス<3967>が底値圏離脱の動きを鮮明としている。企業向けにSNSでの炎上対応などリスク管理を行うネットセキュリティービジネスを展開するほか、自治体のDX支援などでも実績がある。10日取引終了後、同社のグループ会社であるプレイネクストラボ(東京都品川区)がソフトバンク<9434>と「スマート公共ラボ」の販売代理店契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。ソフトバンクが有する強力なネットワークと営業力を背景に、自治体向けの販売活動を一層強化するとともに民間セクターでの利用も促進する方針を示しており、業容拡大に対する期待が高まった。

●ストップ高銘柄

テモナ <3985>  298円  +80 円 (+36.7%) ストップ高   本日終値

ソーシャルワイヤー <3929>  335円  +80 円 (+31.4%) ストップ高   本日終値

Amazia <4424>  468円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

ピクセラ <6731>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

ニチリョク <7578>  522円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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