本日注目すべき【好決算】銘柄 日コン、USENHD、ファストリ (11日大引け後 発表分)
1月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日コン <5269> [東証P] ★上期経常を88%上方修正、通期も増額
◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8億円→15億円に87.5%上方修正。原材料価格上昇分に適応した適正価格の浸透やコスト低減が進捗したことに加え、土木製品事業でPC-壁体大型案件の施工が想定以上に順調に進んだことが要因。
上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の16億円→23億円に43.8%上方修正。増益率が16倍→24倍に拡大する見通しとなった。
タビオ <2668> [東証S] ★今期経常を一転15%増益に上方修正
◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の4.6億円→6.1億円に32.6%上方修正。従来の13.0%減益予想から一転して15.3%増益見通しとなった。中国における卸売事業の売上高が想定を大幅に上回ることに加え、インバウンド需要の回復も追い風となる。プロパー(正規価格)商品の売上構成上昇による原価率の低減も上振れに貢献する。
大黒天 <2791> [東証P] ★今期経常を22%上方修正
◆24年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の40.5億円に急拡大し、従来予想の27億円を上回って着地。消費者の節約志向が強まる中、競合他社との価格差がより顕著となり、既存店売上高が7.1%増と計画(0.3%増)を大幅に上回ったことが寄与。生産性向上による人件費の削減なども上振れにつながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の61億円→74.5億円に22.2%上方修正。増益率が25.9%増→53.8%増に拡大する見通しとなった。
PRTIME <3922> [東証P] ★3-11月期(3Q累計)経常は36%増益・通期計画を超過
◆24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比35.8%増の14.9億円に拡大して着地。主力のプレスリリース配信サービスの利用企業社数が増加し、16.9%の増収を達成したことが寄与。
通期計画の14.7億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
久光薬 <4530> [東証P] ★今期経常を一転24%増益に上方修正
◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の146億円→199億円に36.3%上方修正。従来の9.0%減益予想から一転して24.0%増益見通しとなった。国内外で主力の「サロンパス」を中心に一般用医薬品の販売が伸びることが寄与。昨年5月に実施した値上げや円安効果もプラスに働く。
三光合成 <7888> [東証P] ★上期営業は24%増益、今期配当を2円増額修正
◆24年5月期上期(6-11月)の連結営業利益は前年同期比24.1%増の20.4億円に伸びて着地。付加価値の高い製品の受注と生産体制の整備を強化する中、日本、欧州、アジア、北米とすべての地域で車両用内外装部品が大きく伸びたことが寄与。
併せて、今期の年間配当を従来計画の18円→20円(前期は16円)に増額修正した。
リテールPA <8167> [東証P] ★今期経常を21%上方修正
◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の63億円→76億円に20.6%上方修正。増益率が1.9%増→23.0%増に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う行動制限の緩和で人流が回復したことに加え、スーパーマーケット事業における食料品価格の上昇、電力使用量の削減なども上振れに貢献する。
ライフコーポ <8194> [東証P] ★今期経常を12%上方修正、配当も10円増額
◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の205億円→230億円に12.2%上方修正。増益率が2.4%増→14.9%増に拡大する見通しとなった。消費者ニーズに対応した売場作りや商品開発、ネットスーパーの伸長などで新店、既存店が好調に推移したほか、コスト最適化に向けた全社的な取り組みの成果もプラス要因となる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の80円→90円(前期は70円)に増額修正した。
USENHD <9418> [東証P] ★9-11月期(1Q)経常は71%増益で着地
◆24年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比71.1%増の73.2億円に拡大して着地。業務用システム事業で7月の新紙幣発行に向けた自動精算機の入れ替え特需が発生したことが寄与。コンテンツ配信事業における課金ユーザー数の増加に加え、通信事業で法人向けサービスや回線取次が伸びたことも大幅増益に貢献した。
ファストリ <9983> [東証P] ★9-11月期(1Q)最終は27%増益で着地
◆24年8月期第1四半期(9-11月)の連結最終利益は前年同期比26.7%増の1078億円に伸びて着地。グローバルの顧客ニーズを反映した商品開発が進捗し、北米や欧州を中心に海外ユニクロ事業が大幅な増収増益を達成した。国内ユニクロ事業は9月、10月の気温が例年より高く秋冬商品の需要が伸び悩んだものの、11月は気温の低下で冬物防寒衣料の販売が好調だったほか、感謝祭も盛況だった。
株探ニュース