日コンがカイ気配で水準切り上げる、今3月期営業利益予想を大幅増額
日本コンクリート工業<5269>が寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず、カイ気配スタートで水準を切り上げている。連日で昨年来高値を更新する展開で、時価は21年5月以来2年8カ月ぶりの高値圏に浮上している。基礎杭やポール、プレキャスト製品などを手掛けるコンクリート製品メーカーで特にNTT<9432>向けで高実績を有することで知られる。足もとの業績は製品価格の引き上げや大型案件の施工が順調に進んでおり、会社側の想定を上回って好調に推移している。そのなか、11日取引終了後に24年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の13億円から19億円(前期は2億2800万円の赤字)に大幅増額しており、これをポジティブ視する投資資金が流入した。PBR0.5倍台と投資指標面からも割安感が強く、水準訂正余地が意識されている。