ダウ先物は下落 米PPIを受け下げ渋るも米企業決算への警戒感=米国株

市況
2024年1月12日 23時12分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:47)(日本時間22:47)

ダウ先物 37801(-126.00 -0.33%)

S&P500 4811.25(-4.25 -0.09%)

ナスダック100先物 16948.00(-18.25 -0.11%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500とも下落。先ほど発表の12月の生産者物価指数(PPI)が前日の消費者物価指数(CPI)とは違い、予想を下回ったことで、米株式市場は下げ渋る動きを見せている。

ただ、取引開始前に発表になった一部の米大手銀や航空会社の決算が冴えなかったことで、来週以降本格化して行く米企業決算への警戒感も本日は出ている模様。

米大手銀の決算ではJPモルガン<JPM>は好調な決算を発表し、株価は時間外で上昇しているものの、バンカメ<BAC>が冴えない決算を発表し、時間外で下落している。

一方、デルタ航空<DAL>も決算を発表し、24年通期の1株利益の見通しに失望感を強めている模様で、時間外で株価は下落している。24年通期の1株利益の見通しを6-7ドルとし、予想範囲内ではあったものの、同社の数年来の長期利益目標が7ドル以上であることから、一歩後退した印象となったようだ。

ボーイング<BA>が下落していることも全体を圧迫。先週の旅客機の運航停止事故を受けて、米連邦航空局(FAA)が同社に対する正式な調査をきのう開始したが、取引開始前に同社の生産・製造業務に対する監視を強化すると発表した。 

12月の米PPIは予想に反して3カ月連続で低下し、企業レベルでのインフレは限定的となった。最終需要は前月比0.1%低下し、コア指数は3カ月間ほとんど変化しなかった。前年比では、総合が1.0%上昇、コアは1.8%上昇と、2020年末以来最小の上昇となった。

これはいずれ消費者物価に反映される可能性があるが、これを受けて、短期金融市場では利下げ期待が高まっており、2024年の合計の利下げの予想が1.60%ポイントに拡大している。

*米生産者物価指数(12月)22:30

結果 -0.1%

予想 0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(前月比)

結果 1.0%

予想 1.3% 前回 0.8%(0.9%から修正)(前年比)

結果 0.0%

予想 0.2% 前回 0.0%(コア・前月比)

結果 1.8%

予想 2.0% 前回 2.0%(コア・前年比)

(NY時間08:57)(日本時間22:57)時間外

ボーイング<BA> 219.40(-3.26 -1.46%)

バンカメ<BAC> 32.40(-0.75 -2.26%)

デルタ航空<DAL> 39.90(-2.36 -5.59%)

アップル<AAPL> 185.36(-0.23 -0.12%)

マイクロソフト<MSFT> 384.90(+0.27 +0.07%)

アマゾン<AMZN> 154.85(-0.33 -0.21%)

アルファベット<GOOG> 143.53(-0.14 -0.10%)

テスラ<TSLA> 220.53(-6.69 -2.94%)

メタ・プラットフォームズ<META> 369.36(-0.31 -0.08%)

AMD<AMD> 147.05(-0.97 -0.66%)

エヌビディア<NVDA> 546.10(-2.12 -0.39%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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