ウェルズ・ファーゴが下落 NIIは予想以上の減収見込む=米国株個別
(NY時間12:33)(日本時間02:33)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 47.29(-1.76 -3.58%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、コストが予想以上に膨らんだ。退職費用を10億ドル計上したほか、昨年の地銀破たんを受けた米連邦預金保険公社(FDIC)の基金補充への拠出金19億ドルも計上した。1株利益は予想通りではあったものの大幅な減益となった。それらの費用を含まない調整後の1株利益は予想を上回っている。
一方、今年通期の純受取利息(NII)の見通しは最大で9%減少する可能性を見込み、予想の6%減を上回る減収見通しを示している。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.29ドル(予想:1.06ドル)
・1株利益:0.86ドル(予想:0.86ドル)
・経常収益:204.8億ドル(予想:203.5億ドル)
商業銀行:33.7億ドル(予想:32.9億ドル)
コーポレート・バンキングおよび投資銀行(CIB):47.4億ドル(予想:43.2億ドル)
ウェルス&インベストメント・マネジメント:36.6億ドル(予想:36.4億ドル)
・純受取利息(NII):127.7億ドル(予想:127.7億ドル)
・平均融資残高:9380億ドル(予想:9420億ドル)
・預金残高:1.34兆ドル(予想:1.35兆ドル)
・貸倒引当金:12.8億ドル(予想:13.2億ドル)
(24年通期見通し)
・純受取利息(NII):7~9%減(予想:6%減)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美