米住宅所有者の大半が6%を下回る金利で設定
米住宅所有者の大半は、住宅ローン金利が実勢金利を遥かに下回っている。不動産仲介サービスのレッドフィンによると、全米の住宅所有者の88.5%が6%を下回る金利を設定しているという。米連邦住宅金融局の全国住宅ローンデータベースから2023年第3四半期のデータを分析した。この数字は、過去最高だった2022年半ばの92.8%からは低下。一方、一部の所有者にとって現在の金利との差はさらに大きい。23%の住宅所有者が3%を下回り、60%近くが4%を下回っている状況。
フレディマックによると、30年物金利は1月11日時点で6.66%に上昇し、パンデミック前の3%や4%を遥かに上回っている。米住宅所有者の約60%が住宅ローンを抱えているが、ほとんどの購入者は30年固定金利の住宅ローンを組んでいる。引っ越しを考えている住宅所有者にとっては、より高金利で新たな住宅ローンを組まなければならず、毎月の支払額が増えることになる。
さらに、限られた数の分譲住宅に買い手が殺到するため、在庫は依然として少なく、住宅価格は上昇傾向にある。ケース・シラーによると、10月の米住宅価格は史上最高を記録し、米主要都市のほとんどが年ベースで住宅価格の上昇を報告した。全米不動産協会(NAR)によると、11月の一般的な中古住宅価格は38万7600ドルで、総住宅在庫は前月比1.7%減であったという。