10万円以下で買える、財務健全&低PBR 31社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証スタンダード上場企業では804銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.7倍以下――を条件に投資妙味が高まる31社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは12日現在)
12日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 22300 79.7 0.58
<6319> シンニッタン 26000 65.3 0.37
<5658> 日亜鋼 31500 69.5 0.30
<6853> 共和電 38900 68.4 0.61
<5363> TYK 43400 69.1 0.52
<6994> 指月電 43800 64.1 0.50
<4620> 藤倉化 44000 66.5 0.35
<1914> 日基技 47300 69.6 0.44
<6927> ヘリオスTH 54000 85.2 0.65
<1921> 巴 55700 70.0 0.48
<7551> ウェッズ 63000 62.4 0.66
<2009> 鳥越粉 64300 79.9 0.43
<6482> ユーシン精機 67900 75.9 0.70
<8118> キング 70000 86.3 0.52
<5951> ダイニチ工業 71000 89.7 0.44
<5984> 兼房 71600 81.5 0.35
<8018> 三共興 73200 73.9 0.67
<8841> テーオーシー 73200 85.6 0.67
<3447> 信和 76400 72.5 0.69
<3553> 共和レ 79600 61.7 0.56
<1960> サンテック 81500 66.5 0.42
<1810> 松井建 85200 64.4 0.54
<5816> オーナンバ 85500 60.5 0.45
<4231> タイガポリ 85900 69.3 0.44
<7871> フクビ 87500 66.8 0.50
<7643> ダイイチ 89900 67.5 0.65
<6382> トリニ工 91800 71.6 0.52
<1967> ヤマト 92200 74.3 0.66
<5237> ノザワ 94400 63.1 0.57
<5909> コロナ 95500 71.7 0.38
<7885> タカノ 97400 81.9 0.48
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース