本日注目すべき【好決算】銘柄 ジャパニアス、ローソン、イオン (12日大引け後 発表分)
1月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ジャパニアス <9558> [東証G] ★今期経常は25%増で3期連続最高益、18円増配へ
◆23年11月期の経常利益(非連結)は前の期比42.0%増の8.7億円に拡大して着地。続く24年11月期も前期比25.0%増の10.9億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は先端エンジニアリング事業でIT関連の受注が好調だったほか、高単価の技術分野が伸長したことで収益性も向上した。今期は上期に更なる成長に向けた人材投資を行い、下期以降に利益貢献の効果を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比18円増の95円に増配する方針とした。
ローソン <2651> [東証P] ★今期最終を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額
◆24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比48.8%増の458億円に拡大して着地。人流回復や経費抑制などによって国内コンビニエンスストア事業の収益が伸びたことが寄与。コロナ禍の収束や出店拡大で中国が回復したほか、チケット販売が好調だったことも大幅増益につながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の470億円→500億円に6.4%上方修正。増益率が58.2%増→68.3%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の235円→250円(前期は150円)に増額修正した。
ケイブ <3760> [東証S] ★上期経常が黒字浮上で着地
◆24年5月期上期(6-11月)の連結経常損益は7.2億円の黒字(前年同期は14.7億円の赤字)に浮上して着地。「モンスターストライク」を主力とするゲーム開発会社でらゲーの買収効果が収益拡大に大きく貢献した。
IGポート <3791> [東証S] ★今期経常を一転10%増益に上方修正・最高益、配当も19円増額
◆24年5月期の連結経常利益を従来予想の8.1億円→11億円に35.4%上方修正。従来の18.6%減益予想から一転して10.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。電子書籍の販売や版権収入が想定より伸びることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の33円→52円(前期は40円)に大幅増額修正した。
ミット <4016> [東証S] ★今期経常は98%増で4期ぶり最高益、7円増配へ
◆23年11月期の連結経常利益は前の期比21.7%減の9400万円になったものの、続く24年11月期は前期比97.9%増の1億8600万円に拡大を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は企業のIT投資が拡大する中、主力のシステムインテグレーションの堅調な伸びを見込む。また、DXソリューションで高利益率ビジネスへの集中を強化するほか、M&A関連費用や広告・販促費の一部を圧縮することも利益拡大に貢献する。
併せて、今期の年間配当は前期比7円増の15円に大幅増配する方針とした。
レイ <4317> [東証S] ★今期経常を25%上方修正
◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の8億円→10億円に25.0%上方修正。減益率が42.9%減→28.6%減に縮小する見通しとなった。コンサートや展示会・イベントなどが活発に開催される中、主にコンサート関連の受注が堅調に推移したほか、大型映像機材を中心に保有機材の稼働も好調だったことを織り込んだ。
ウイングアク <4432> [東証P] ★今期最終を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8.7円増額
◆24年2月期の連結最終利益を従来予想の46億円→52億円に13.0%上方修正。増益率が4.5%増→18.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。大企業を中心とした旺盛なDX需要を背景に、ソフトウェアライセンスやクラウドサービスの売上高が計画を上回ることが要因。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の67円→75.7円(前期は43.1円)に増額修正した。
サーバワクス <4434> [東証S] ★3-11月期(3Q累計)経常は45%増益・通期計画を超過
◆24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比45.0%増の8億1900万円に拡大して着地。アマゾン<AMZN>のクラウドサービス「AWS」の課金代行を展開するリセール部門で顧客企業のAWS導入・利用促進が進んだほか、継続して円安で推移したことも追い風となった。
通期計画の5億9500万円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。
アイデミー <5577> [東証G] ★上期経常が2.1倍増益で着地
◆24年5月期第2四半期累計(6-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.1倍の1億9300万円に急拡大して着地。AI/DXソリューションでデジタル変革伴走型支援「Modeloy」の売上高が大幅に増加したことが寄与。
通期計画の2億5100万円に対する進捗率は76.9%に達しており、業績上振れが期待される。
良品計画 <7453> [東証P] ★9-11月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地
◆24年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の142億円に急拡大して着地。国内外の新規出店に伴う店舗数の増加に加え、既存店売上高が堅調に推移し、19.0%の増収を達成した。国内における値上げ効果や販管費の抑制なども大幅増益につながった。
東京衡機 <7719> [東証S] ★今期最終を2倍上方修正
◆24年2月期の連結最終損益を従来予想の8000万円の黒字→1億6000万円の黒字(前期は6億9800万円の赤字)に2.0倍上方修正。エンジニアリング事業でエネルギー関係の工事案件の需要が伸びたことに加え、貸倒引当金の戻入や受取保険金を計上することも最終利益を押し上げる。
松屋 <8237> [東証P] ★今期経常を35%上方修正
◆24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常損益は20.4億円の黒字(前年同期は3.7億円の赤字)に浮上して着地。百貨店業で国内顧客に対する売上高が堅調に推移したうえ、訪日外国人の増加に伴い免税売上高が想定以上に拡大したことが寄与。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の17億円→23億円に35.3%上方修正。増益率が6.5倍→8.8倍に拡大する見通しとなった。
イオン <8267> [東証P] ★今期経常を10%上方修正・5期ぶり最高益更新へ
◆24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比23.8%増の1331億円に伸びて着地。上期の好調な流れが継続する一方、節約志向の高まりや記録的な残暑、暖冬など向かい風も強まったが、これまで進めてきたプライベートブランド「トップバリュ」の商品力の強化や収益構造改革、コスト管理の徹底が奏功し、小売事業を中心に収益性が大幅に改善した。
併せて、通期の同利益を従来予想の2100億円→2300億円に9.5%上方修正。増益率が3.1%増→12.9%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
ポエック <9264> [東証S] ★9-11月期(1Q)経常は4.6倍増益で着地
◆24年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の1.6億円に急拡大して着地。舶用エンジンやプラント設備機器の製造受託を展開する動力・重機等事業で大型案件を相次いで受注したほか、環境・エネルギー事業では陸上養殖用冷却装置の引き合いが旺盛だった。
株探ニュース