株価指数先物【寄り前】 過熱感は警戒されるが、海外マネーの流入は継続(訂正)

市況
2024年1月16日 7時51分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 36160 +160 (+0.44%)

TOPIX先物 2539.0 +2.5 (+0.09%)

シカゴ日経平均先物 36165 +165 (時間外)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

15日の米国市場は、キング牧師記念日の祝日で休場。シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(時間外)は、大阪比165円高の3万6165円だった。日経225先物(3月限)は日中比130円高の3万6130円で始まり、その後は軟化し、3万5930円から3万6030円辺りのレンジで推移。中盤にかけてレンジを切り上げ、3万6170円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は3万6150円を挟んで保ち合い、3万6160円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

日経225先物はナイトセッションの流れを引き継ぎ、膠着ながらも先高期待の強い展開が続きそうである。米国休場の影響で商いが膨らみづらいほか、欧州市場の弱い値動きが重荷となろうが、高パフォーマンスが続く日本市場への海外マネー流入が続きそうだ。ナイトセッションで一時3万5930円と節目の3万6000円を下回る場面もあったが、概ね3万6000円を上回って推移していたことから、同水準での押し目買い意欲は強そうである。過熱感は警戒されるものの、ショートを仕掛けるトレードは避けたい。

上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ(3万5690円)と+3σ(3万6750円)によるレンジでの推移を続けており、3万6000円を下回る局面では押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

また、中国で取引されているチャイナAMC野村日経225上場投資信託(ETF)は依然として商いを伴って強い上昇が続いており、日本株への中国マネーの流入が相場を押し上げている。国内では新NISA(少額投資非課税制度)による需給が下支えとなる。昨日は、東京証券取引所が「資本コストや株価を意識した経営に向けた取り組み」を開示した企業を公表しており、物色の手掛かり材料になろう。

そのため、オプション権利行使価格の3万6000円を中心とした、3万5750円~3万6500円辺りのレンジを想定しておきたい。膠着感の強い展開からいったんは利食いが強まる可能性があるものの、昨日の日経平均株価は一時3万6008円23銭まで上昇しており、1月のSQ値(3万6025円97銭)に接近してきた。SQ値にタッチするようだと、センチメントを明るくさせるとともに、先高期待が一段と強まる可能性がある。

なお、昨日の、NT倍率は先物中心限月で14.19倍に低下した。先週の上昇に対するリバランスが入ったほか、「資本コストや株価を意識した経営に向けた取り組み」を開示した企業の発表待ちとなるなか、配当志向の物色が目立ち、TOPIX型優位の展開だった。前日の流れを引き継ぐようだとNTショートに振れやすいだろうが、25日、200日移動平均線が位置する14.09倍辺りまでの低下となれば、リバランス狙いでのNTロングを想定しておきたい。

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