東京産が急反落、4~9月期決算悪と通期予想取り下げを嫌気
東京産業<8070>が急反落。15日の取引終了後、発表を延期していた4~9月期連結決算を開示し、売上高が306億9400万円(前年同期比9.5%減)、最終損益が31億5000万円の赤字(前年同期12億9800万円の黒字)だった。あわせて通期予想の取り下げを明らかにしており、これらが嫌気されている。
4~9月期決算は従来予想(売上高350億円、最終損益12億円の黒字)から大きく下振れして着地した。電力事業セグメントで受注予定の複数案件の成約が後ろ倒しになったことや太陽光発電案件に関する特別損失の発生が要因。通期予想については、太陽光発電案件を巡って新規調査の必要が判明したため未定に変更した。
同社は昨年11月、太陽光発電案件に関する長期未収入金の保全措置として担保設定を受けていた件について、担保対象資産の一部が承諾なく譲渡されていた事実を確認したと発表。これを受け、長期未収入金の回収可能性の評価などについて調査を行っていた経緯があり、これまで4~9月期決算発表を延期していた。