話題株ピックアップ【夕刊】(2):物語コーポ、QPS研究所、ウイングアク
■物語コーポレーション <3097> 5,030円 +100 円 (+2.0%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>が続伸して5000円台に乗せ、株式分割を考慮した実質上場来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比11.3%増となり、25カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門で同6.8%増と増収基調が続いたほか、ラーメン部門が同15.8%増、ゆず庵部門が同22.0%増となったことなどが牽引した。
■QPS研究所 <5595> 1,254円 +20 円 (+1.6%) 本日終値
QPS研究所<5595>が続伸。15日の取引終了後に発表した24年5月期第2四半期累計(6~11月)の単体決算は、売上高が4億6900万円、経常損益が1億6200万円の赤字となった。売上高は計画を上回って着地したほか、経常損益の赤字額もこれまでの予想に対して縮小し、投資家の買いを誘う要因となったようだ。実証試験機のQPS-SAR2号機の画像販売と、その他の官公庁受託案件の売り上げが計画を上回って順調に推移した。人件費・採用募集費が予算を下回っている状況にあって、不確実性に備えて見込んでいた各種費用も予算を下回り、損失幅の縮小に寄与した。同社は前年同期に四半期財務諸表を作成していないため、決算短信の経営成績に前年同期と比べた増減率の記載がない。
■ウイングアーク1st <4432> 2,661円 +25 円 (+1.0%) 本日終値
ウイングアーク1st<4432>が4日ぶりに反発。午前11時ごろ、AIプラットフォーム「Eve(イヴ)」を提供する子会社Everforthと共同で、生成AIを業務に活用するDXコンサルティングサービスの提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、顧客からの事業課題や仮説のヒアリングから生成AIを活用。DXアクションプランの企画立案や取り組むべき施策の優先順位づけ、プロジェクト運営の支援からPoCプロジェクトの開発、検証、評価、改善までをワンストップでサポートするという。また、新規事業構築においてもユースケースからのアイデア立案から開発まで生成AIを活用し、あらゆるフェーズでトータルサポートを行うとしている。
■出前館 <2484> 500円 -100 円 (-16.7%) ストップ安 本日終値
出前館<2484>がストップ安。15日の取引終了後に23年9~11月期連結決算を発表。決算短信とあわせて開示した決算説明会資料によると、GMV(流通取引総額)が前年同期比8%減、オーダー数が同11%減だったほか、アクティブユーザー数が同27%減となっており、これを嫌気した売りが出た。9~11月期の売上高は121億700万円(前年同期比0.7%減)、営業損益は12億5600万円の赤字(前年同期42億4400万円の赤字)だった。損益面では、配達原価の適正化や規律ある投資の継続により営業費用が縮小したことが奏功した。なお、通期の増収・赤字見通しに変更はない。
■日本国土開発 <1887> 561円 -60 円 (-9.7%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
日本国土開発<1887>は急反落。15日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を1490億円から1390億円(前期比9.9%減)へ、営業損益を65億円の黒字から56億円の赤字(前期44億8700万円の黒字)へ、最終損益を46億円の黒字から38億円の赤字(同32億9100万円の黒字)へ下方修正し、期末配当予想を16円から12円へ引き下げ、年間配当予想を26円から22円(前期26円)へ減額修正したことが嫌気された。土木事業で大型工事の進捗が遅れたことや、今期に売り上げ計上を見込んでいた工事の受注時期が翌期以降にずれ込んだことなどが要因。また。前期に是正工事を実施した特定大型造成現場で追加費用が発生したことにより、新たに工事損失を計上する見込みとなったことや、建築事業で物価高騰、資材不足による工程遅延などの要因から不採算現場が複数発生したことなども損益を悪化させた。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年6~11月)決算は、売上高650億9000万円(前年同期比横ばい)、営業損益78億7800万円の赤字(前年同期10億2500万円の黒字)、最終損益51億9200万円の赤字(同6億7200万円の黒字)だった。
■トヨタ自動車 <7203> 2,854.5円 -6.5 円 (-0.2%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が前日終値近辺で頑強な値動きを続けている。足もと外国為替市場で1ドル=145円台後半までドル高・円安が進行しており、これが輸出採算改善期待につながるとの見方から株価の刺激材料となっている。同社の24年3月期通期の想定為替レートは1ドル=141円としており、実勢は5円近い開きで為替メリットが生じる公算が大きい。また、同社の2024年の世界生産が2年連続で過去最高となる1030万台とする計画と伝わったことで、これを評価する買いも引き寄せているもようだ。株価は昨年12月下旬にマドを開けて売られる場面があったが完全に立ち直った形で、昨年11月の戻り高値水準である2900円ラインを視界に入れている。
■アスマーク <4197> 2,288円 +400 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
アスマーク<4197>がストップ高。15日の取引終了後、23年11月期の単体決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比10.1%増の2億6000万円と前期の過去最高益を更新する見通しを示した。更に、初配当として年間で72円の配当を実施する計画。これらを評価した買いが集まったようだ。今期の売上高は前期比10.2%増の47億2000万円を見込む。マーケティング・リサーチの需要は比較的底堅く推移すると想定。国内でのオフライン調査及びオンライン調査と並行し、海外調査の受注を伸ばす計画としている。23年11月期の売上高は前の期比10.0%増の42億8200万円、最終利益は同32.3%増の2億3600万円だった。
■日創プロニティ <3440> 894円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
日創プロニティ<3440>が急騰。同社は15日取引終了後、24年8月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の5億円から11億8000万円(前期比3.8倍)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も155億円から161億円(同28.3%増)に上方修正。金属加工事業の一部の大型案件で、当初想定よりも納期が前倒しのかたちで進捗していることなどが主な要因だとしている。また、老舗木材店であるマルトク(香川県高松市)の株式を取得し、子会社化することもあわせて発表。取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は3億5900万円で、株式譲渡実行日は今月18日を予定している。
■売れるネット広告社 <9235> 949円 +150 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
売れるネット広告社<9235>がストップ高。15日の取引終了後、ネット通販業界に特化したM&A仲介事業に関するサービスを提供する子会社の設立を発表。中期的な事業成長を期待した買いが入ったようだ。同社が100%出資する「売れるD2C業界M&A社」を2月に設立して事業を開始する予定。ネット通販事業者は増加傾向にある一方で、資金や人材不足に直面し、最終的に事業からの撤退をせざるを得ない事業者も増えているという。売れるネットは創業からネット通販事業者を支援し続けてきたなかで蓄積した人脈や知見を活用。適切でスピーディーなマッチングを実現し、ネット通販業界全体の活性化・発展に貢献する構えだ。
■トリプルアイズ <5026> 755円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
トリプルアイズ<5026>が急騰。16日正午、投票業務システムなど公営競技向け事業を手掛ける日本トーター(東京都港区)と業務提携を結んだと発表。トリプルアイが開発した画像認識プラットフォーム「AIZE(アイズ)」のAI顔認証技術を利用したソリューションを日本トーターに提供。地方競馬の公営競技分野や、中央競馬分野において協力関係を構築する。
株探ニュース