株価指数先物【引け後】 過熱を冷ます調整とはいえ、手掛けづらくさせる

市況
2024年1月16日 18時22分

大阪3月限

日経225先物 35650 -350 (-0.97%)

TOPIX先物 2508.0 -28.5 (-1.12%)

日経225先物(3月限)は前日比350円安の3万5650円で取引を終了。寄り付きは3万6000円とナイトセッションの終値(3万6160円)を下回り、売り優勢で始まった。寄り付きを高値に利益確定の売りが強まり、一時3万5570円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は前場終盤にかけて3万5790円まで下落幅を縮めたものの、リバウンド狙いの買いは強まらず、後場は概ね3万5580円~3万5710円処での保ち合いが続いた。

日経225先物は利食い先行で始まり、一時3万5570円まで下げた。後場も日中のボトム水準での推移が続くなか、ボリンジャーバンド+2σでの攻防となった。連日で+2σと+3σによるレンジに沿った強い上昇が続き、過熱感が意識されていたこともあり、本日の調整によって若干ながら過熱感は和らいだ。

想定内の一服といった形だが、ナイトセッションでは+2σを下回っての推移を見せている。3万5810円辺りに位置している+2σに上値を抑えられるトレンドが続くようだと、+1σが位置する3万4730円辺りまでの調整が意識されてくる可能性もあり、過熱を冷ます調整とはいえ手掛けづらくさせそうだ。

なお、グローベックスではNYダウ、S&P500、ナスダック100先物がいずれもマイナス圏で推移している。祝日明けの米国市場が弱い動きとなれば、決算発表が本格化するなかで様子見姿勢が強まりやすい。16日の米国ではゴールドマン・サックス・グループ<GS>、モルガン・スタンレー<MS>の決算発表が予定されており、市場の反応を見極めたいところでもある。

NT倍率は先物中心限月で14.21倍に上昇した。前日のレンジ内での推移であり、ファーストリテイリング <9983> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が軟調ながら、東証プライムの8割超の銘柄が下落しており、相対的に日経平均型優位の展開となった。先高期待が根強いなか、目先的な調整が意識される局面では、NTロングでのヘッジを考慮したスプレッド狙いに向かわせよう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8695枚、ソシエテジェネラル証券が2万0012枚、サスケハナ・ホンコンが7777枚、バークレイズ証券が3240枚、SBI証券が3130枚、ゴールドマン証券が2669枚、JPモルガン証券が2643枚、野村証券が2186枚、楽天証券が1772枚、日産証券が1149枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万8253枚、ソシエテジェネラル証券が2万0878枚、JPモルガン証券が6219枚、バークレイズ証券が5206枚、サスケハナ・ホンコンが4711枚、ビーオブエー証券が4032枚、ゴールドマン証券が3998枚、野村証券が3264枚、モルガンMUFG証券が3013枚、みずほ証券が2894枚だった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.