モルガン・スタンレーが決算受け下落 ウェルス・マネジメントは引き続き好調=米国株個別
(NY時間10:18)(日本時間00:18)
モルガン・スタンレー<MS> 86.30(-3.41 -3.80%)
モルガン・スタンレー<MS>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益が予想を上回った。同銀の主力部門であるウェルス・マネジメントが引き続き好調だった一方、トレーディング部門は株式、債券・為替・商品(FICC)とも予想範囲内となった。
ピックCEOは声明で「われわれは明確で一貫したビジネス戦略と統一されたチームとともに2024年を迎える。長期的な財務目標を達成し、株主のために成果を出し続けることに集中している」と述べた。
1株利益が大幅な減益となり予想も下回ったが、これは昨年の地銀破綻に伴う米連邦預金保険公社(FDIC))の特別評価額に対する同行の負担分で1株0.28ドルの一時費用が発生しため。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益:0.85ドル(予想:1.00ドル)
・経常収益(調整後):129.0億ドル(予想:127.5億ドル)
株式:22.0億ドル(予想:22.6億ドル)
FICC:14.3億ドル(予想:14.7億ドル)
投資銀行:13.2億ドル(予想:11.2億ドル)
ウェルス・マネジメント:66.5億ドル(予想:64.0億ドル)
アドバイザリー:7.02億ドル(予想:5.35億ドル)
・純受取利息(NII):19.0億ドル(予想:19.4億ドル)
・貸倒引当金:0.03億ドル(予想:1.33億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美