株価指数先物【寄り前】 +2σ水準での押し目狙いのスタンス

市況
2024年1月17日 7時56分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 35860 +210 (+0.58%)

TOPIX先物 2516.0 +8.0 (+0.31%)

シカゴ日経平均先物 35855 +205

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事はオンラインイベントの講演で、2024年中に利下げすることは可能との認識を示したが、一方で「迅速に利下げする理由は見当たらない」と早期利下げを牽制する発言も行っており、これを受けた米長期金利の上昇が重荷となった。また、決算発表が本格化するなか、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が小幅な上昇にとどまったほか、モルガン・スタンレー<MS>は4%を超す下落となった。利下げ観測の牽制や決算を受けた金融株が軟調だったことで、利益確定売りが出やすい需給状況だった。S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、電気通信サービス、自動車・同部品が上昇した一方で、エネルギー、耐久消費財・アパレル、資本財が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比205円高の3万5855円だった。日経225先物(3月限)は日中比20円高の3万5670円で始まり、直後に3万5540円まで売られたが、その後は3万5710円~3万5780円辺処で推移。米国市場の取引開始後にリバウンドが強まり、一時3万6010円まで買われた。終盤にかけて3万5720円まで軟化した後は底堅さが意識され、3万5860円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。祝日明けの米国市場は主要な株価指数が下落したものの、エヌビディア<NVDA>が3%を超す上昇で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>は8%を超える上昇となり、SOX指数は上昇している。東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料となり、日経平均株価を牽引することになりそうだ。

日経225先物はナイトセッションではボリンジャーバンドの+2σを下回って始まったが、その後は+2σが位置する3万5870円辺りでの推移となった。前日の下落で若干ながら過熱感は和らいでおり、+2σ水準での押し目狙いに向かうかが注目されそうである。同水準を上回っての推移となれば、再び+3σとのレンジ推移が意識される半面、抵抗として意識されると、戻り待ち狙いの短期的なショートを誘う可能性がありそうだ。

そのため、オプション権利行使価格の3万5875円を中心とした上下の権利行使価格である3万5625円から3万6125円処のレンジを想定する。+2σを上回って推移するようだと、3万5875円から3万6250円辺りのレンジに移行しよう。

VIX指数は13.84(前日は13.25)に上昇した。一時14.35まで切り上がる場面も見られており、25日移動平均線を上放れ、14.98辺りで推移する75日線が意識されてきた。米国では決算期待がやや後退してきていることもあり、短期的にショートを仕掛けてくる動きには注意しておきたい。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.21倍に上昇した。前日のレンジ内での推移であり、ファーストリテイリング <9983> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が軟調ながら、東証プライムの8割超の銘柄が下落するなかで、相対的に日経平均型優位の展開となった。本日も値がさハイテク株の上昇が意識されそうで、NTロングでのヘッジを考慮したスプレッド狙いに向かわせよう。

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