話題株ピックアップ【夕刊】(3):エイビック、エプコ、AIins
■AViC <9554> 871円 +77 円 (+9.7%) 本日終値
AViC<9554>が大幅高。同社はきょう、新たなSEO(検索エンジン最適化)コンサルティングサービス「SEORY ARTICLE(セオリー・アーティクル)」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスは、Insight science(東京都中央区)が提供する人工知能(AI)コピーライティングサービス「UniCopi(ユニコピ)」と人の力を融合することで、より多くのクライアントに良質なサイト内コンテンツの提供を目指すもの。AIだけで書いた記事よりも読み応えがあり、人の力だけで書いた記事よりも深く分析の加わった良質なサイト内コンテンツが生成できるため、結果として検索結果の上位表示や、ユーザーの態度変容KPI(重要業績評価指標)の向上が期待できるという。
■エプコ <2311> 1,023円 +84 円 (+9.0%) 本日終値
エプコ<2311>が大幅高で4日続伸し、連日の昨年来高値更新となった。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2023年12月期の連結純利益は、前の期に比べ7割増の約6億円になった公算が大きい」と報じられており、会社側の従来予想では3億600万円(前の期比14.8%減)と減益予想であったことから、一転増益となるとの観測が好感されたようだ。記事によると、持ち分法適用関連会社のTEPCOホームテックが手掛ける戸建て住宅向け太陽光パネルの設置工事が想定より好調に推移したという。報道に対して会社側では、「当社が機関決定及び発表したものではない。業績数値については概ね報道に近い数値を見込んでいるが、現在精査中だ」とコメントを発表している。なお、決算発表は2月13日を予定している。
■AI inside <4488> 7,250円 +540 円 (+8.1%) 本日終値
AI inside<4488>が大幅に3日続伸。同社は17日、AI-OCRサービス「DX Suite」に生成AIを実装しアップデートしたと発表しており、これが株価を刺激したようだ。今回のアップデートでは、AI-OCR市場を再定義する革新的な書類読み取りやAI-OCRにとどまらない後続業務のデータ処理の自動化、ユーザ専用環境による利用状況に応じた運用の最適化など、大幅な機能拡張を実現。今後も生成AIを活用した多様な新機能を順次追加していく計画だとしている。
■ラオックス <8202> 243円 +18 円 (+8.0%) 本日終値
ラオックスホールディングス<8202>やコメ兵ホールディングス<2780>が高い。日本政府観光局が17日の取引終了後に発表した2023年12月の訪日外客数(推計)は273万4000人となった。新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年12月との比較で8.2%増加した。中国からの訪日外客数は19年12月比で56.0%減と、依然としてコロナ禍前の水準を下回った状況が続いているものの、19年同月との比較で下落率は11月(65.6%)から縮小するなど回復基調をみせた。更に、中国では2月10日から17日までの春節(旧正月)の大型連休前後の40日間で、延べ90億人が移動するとする当局による推計も伝わっている。海外旅行先としては東南アジアや日本、韓国などが人気とも報じられており、ラオックスなどには中国人観光客による消費活動の更なる回復による業績押し上げ効果への思惑から買いが入ったようだ。HANATOUR JAPAN<6561>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も堅調に推移している。
■ベルトラ <7048> 578円 +39 円 (+7.2%) 本日終値
ベルトラ<7048>は急伸。17日取引終了後に旅行大手JTB(東京都品川区)との資本・業務提携を発表しており、これを好感した買いを集めた。両社はこれまでツアー販売に関するシステム連携でパートナーシップを築いてきたが、今回更に関係性を深め、新しい商品・サービスの提供を通じて事業拡大や競争力強化を図る狙い。ベルトラはJTBに対して第三者割当増資を実施し、89万9280株(増資後の議決権割合2.47%)を割り当てる。
■共和電業 <6853> 425円 +25 円 (+6.3%) 本日終値
共和電業<6853>は続伸。17日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信による株式保有割合が5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資で、報告義務発生日は1月10日としている。
■キタック <4707> 399円 +23 円 (+6.1%) 本日終値
キタック<4707>が急動意。新潟を地盤に北陸、東北に展開する総合建設コンサルティング会社で国土交通省を主要顧客とし、受注に占める官公需比率が高いことで知られる。復興関連としての側面を持つことで注目度が高まっているが、業績も回復色が鮮明だ。23年10月期は営業利益段階で前の期比6割増益を達成、続く24年10月期は大型受注の寄与もあって前期比7割増と伸びが加速し2億1200万円を予想している。有配企業でPBRは0.7倍台と低いが、年間5円配当を長く続けており、好業績を背景に株主還元強化による増配の可能性も意識されるところ。
■マイクロアド <9553> 643円 +22 円 (+3.5%) 本日終値
マイクロアド<9553>が6日ぶりに反発。この日の午前中、台湾・香港女性向けメディア「Japaholic」を多言語化し、新たに中国・インドネシア向けに運営を開始したと発表しており、好材料視された。台湾現地法人のマイクロアド台湾が現地子会社との連携により実現させた。これによりアジア圏における訪日観光客向けのインバウンドマーケティングサービスを強化するほか、地方自治体向けマーケティングプロダクト「まちあげ for インバウンド」において、台湾だけではなく、中国・インドネシアでの観光客誘致プロモーションにも対応することが可能になるとしている。
■ジェイリース <7187> 2,177円 +72 円 (+3.4%) 本日終値
ジェイリース<7187>が大幅反発。17日の取引終了後、2月29日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。効力発生日は3月1日。
■MHT <9218> 855円 +28 円 (+3.4%) 本日終値
メンタルヘルステクノロジーズ<9218>が反発。17日の取引終了後、医療機関向け人材サービスを手掛けるタスクフォース(大阪市中央区)の株式を取得し、子会社化すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入った。株式譲渡実行日は2月29日の予定。タスクフォースは大規模医療機関向けの看護補助者領域における人材サービスのパイオニアで、特に愛知県で高い市場シェアを持つという。
●ストップ高銘柄
ゼネテック <4492> 637円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
モビルス <4370> 553円 +80 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
サイネックス <2376> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
Amazia <4424> 561円 +80 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
アミタホールディングス <2195> 744円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
さくらインターネット <3778> 3,595円 -700 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース