話題株ピックアップ【夕刊】(2):積水ハウス、GAテクノ、TOYO
■積水ハウス <1928> 3,390円 +84 円 (+2.5%) 本日終値
積水ハウス<1928>が3日ぶり反発。18日の取引終了後、米国事業統括会社Sekisui House US Holdingsの子会社を通じ、米国で戸建て住宅事業を手掛けるM.D.C. Holdingsを買収すると発表。収益基盤の強化を期待した買いが入った。買収金額は約49億1400万ドル(1ドル=140円換算で約6879億円)で、買収の実行は今年上半期の予定。MDC社は来期中(25年1月期)に連結子会社となる見通し。
■GAテクノ <3491> 1,195円 +21 円 (+1.8%) 本日終値
GA technologies<3491>が堅調。この日昼ごろ、子会社GA technologies USAが、米国発でプロパティーマネジメント事業や投資用不動産マーケットプレイス事業を手掛けるRW OpCoを100%子会社化すると発表した。取得するRW OpCo株の総額は800万ドル(約11億6200万円)。買収実行日は3月1日の予定。
■堺化学工業 <4078> 1,910円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
堺化学工業<4078>が堅調。午前11時ごろ、次世代エネルギー源として期待されている水素に関し、その生産方法である水分解に貢献できる新たな触媒「Ir/ENETIA」を開発したと発表。これが材料視された。今回開発した触媒は独自開発した低次酸化チタン「ENETIA」と酸化チタンを組み合わせたもので、従来のイリジウム触媒と同等以上の触媒活性と耐久性の飛躍的向上を実現した。既にサンプル提供を開始しており、早期の量産体制の確立を目指していく。
■山洋電気 <6516> 6,230円 +30 円 (+0.5%) 本日終値
山洋電気<6516>が3日続伸した。18日の取引終了後、中国・成都市にグループ会社を設立すると発表。中国事業の拡大を期待した買いが株価を支援したようだ。新設するグループ会社の山洋電気(成都)貿易では中国西南・華中地区において、山洋電製品の販売や現地代理店の支援をはじめとする営業活動を展開する。今年5月中旬に営業を開始する予定。
■TOYO TIRE <5105> 2,220円 -339 円 (-13.3%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
TOYO TIRE<5105>が急落。文春オンラインは19日午前、「ホンダの人気車種『N-BOX』で使用されている部品をめぐり、製造元の大手自動車部品メーカー『TOYO TIRE(トーヨータイヤ)』が、両社の契約で定められた管理基準から大幅に外れた数値のまま納入していることが『週刊文春』の取材でわかった」と報道。これを懸念視する売りが出たようだ。記事によると、同社はこの部品について自社の検査で「管理基準を満たしていない」という結果が出た事実をホンダ<7267>に報告しておらず、この部品はすでに出荷された車にも使用されている可能性があるという。
■柿安本店 <2294> 2,511円 -38 円 (-1.5%) 本日終値
柿安本店<2294>が4日続落した。18日の取引終了後、2023年12月度の売上高速報値を発表。既存店売上高は前年同月比2.4%減の43億1500万円となった。減収で着地したことを嫌気した売りが出たようだ。精肉事業など各事業で既存店売上高は前年同月を下回った。全社合計では同4.3%減の50億5500万円だった。
■山陽特殊製鋼 <5481> 2,451円 -12 円 (-0.5%) 本日終値
山陽特殊製鋼<5481>は軟調。SMBC日興証券が18日、山陽鋼の目標株価を3000円から2900円に引き下げた。建設機械や産業機械向けの国内出荷が低調と想定。欧州子会社のOvakoについても景気モメンタムの弱さから需要面で影響が出ていると推定されるとしたうえで、スウェーデンクローナが対ユーロで上昇するなか、為替差損が発生する可能性もあると指摘する。同証券は25年3月期の営業利益予想を217億円から210億円に見直した。投資評価は「2」を継続する。
■モンラボ <5255> 319円 +54 円 (+20.4%) 本日終値
モンスターラボホールディングス<5255>が高い。午前10時ごろ、コンサルティング会社のPwCコンサルティング(東京都千代田区)と業務提携を開始すると発表。提携では、日本国内と世界各地の日系企業を中心としたデジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドトランスフォーメーションの支援を行う。アジャイル型のコンサルティングサービスを協働で提供するという。
■アセンテック <3565> 573円 +80 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
アセンテック<3565>がストップ高。18日の取引終了後、24年1月期の配当予想について、期末一括7円から10円(前期7円)へ増額修正すると発表。これを好感した買いが集まった。
■AHCグループ <7083> 795円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
AHCグループ<7083>は急騰。18日取引終了後に23年11月期連結決算を発表し、売上高は前の期比20.6%増の59億1500万円、営業損益は前の期実績(2億1500万円の赤字)から2000万円の黒字に転換して着地した。続く今24年11月期も好調な見通しを示したことから、好感した買いが膨らんだ。前期は主力の福祉事業で利用者や入居者の新規獲得や利用回数の増加に注力したほか、共同生活援助(グループホーム)事業所を新規に4事業所開設した。今期の売上高は前期比6.8%増の63億1500万円、営業利益は同5.9倍の1億2000万円の見通し。配当予想は引き続き無配とした。
株探ニュース