指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引/オープニングコメント
22日の日本株市場は、ハイテク主導での買い優勢の展開が意識されそうだ。19日の米国市場は、NYダウが395ドル高、ナスダックは255ポイント高だった。人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円高の36300円、円相場は1ドル148円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで17日に付けた高値を突破したことから、買い戻しの流れが強まりやすいだろう。また、米国ではエヌビディアが連日で最高値を更新するなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高く、17日に付けたバブル後の高値36239.22円を更新してくる可能性がありそうだ。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目狙いのスタンスになろう。
投資主体別売買動向では個人は利益確定の売りを継続しており、高値更新となれば本格化する決算を前に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。一方で高パフォーマンスを続けている日本株への関心は高く、海外ファンドなどは運用成績を高めるうえで日本株の比率を引き上げそうだ。また、中国で上場する日本株ETFへの活発な取引が継続しており、引き続き中国マネーの流入観測が底堅さにつながりそうである。
物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが中心のなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するため、日経平均型になりそうだ。そのため、主力大型株が中心になりやすく、中小型株など個人主体の物色は値動きの強い銘柄の一角にとどまりそうである。また、決算発表が本格化するなか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。
《AK》