話題株ピックアップ【夕刊】(3):アサヒエイト、クシム、Jテック・C
■アサヒエイト <5341> 487円 +38 円 (+8.5%) 本日終値
ASAHI EITOホールディングス<5341>が急反発。前週末19日の取引終了後に発表した24年11月期連結業績予想で、売上高45億円(前期比27.9%増)、営業利益1000万円(前期4億7000万円の赤字)と営業黒字転換を見込むことが好感された。国内でホームセンターなどがコロナ禍前の状態に戻りつつあることから営業活動を活発化するほか、ベトナムでプロモーション活動を強化し海外販売拡大を狙う。また、新規事業であるEVスタンド機器の販売活動を推進し、収益の確保を図るとしている。なお、23年11月期は売上高35億1700万円(前の期比54.1%増)、営業損益4億7000万円の赤字(前の期1億8800万円の赤字)だった。新規事業であるEV事業の立ち上がりが遅れていることや売上原価のコスト上昇などから、従来予想の売上高38億9700万円、営業損益1億1400万円の赤字を下回って着地した。
■クシム <2345> 251円 +19 円 (+8.2%) 本日終値
クシム<2345>が続伸。前週末19日の取引終了後、子会社Zaif及びチューリンガムと共同で、アジア最大級のWeb3国際カンファレンス「WebX」のタイトルスポンサーに決定したと発表しており、好材料視された。同カンファレンスは、8月28日から29日までザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区)で開催される。WebX実行委員会が主催し、CoinPost(東京都千代田区)が企画・運営する国際カンファレンスで、今回の「WebX2024」には後援団体として東京都も参加する予定となっている。
■Jテック・C <3446> 2,392円 +168 円 (+7.6%) 本日終値
ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅高。研究・実験施設向けに納入する超高精度X線ミラーで高実績を誇るほか、次世代半導体向けに同社の独自技術を生かして開発した半導体研磨装置などで実力を発揮、半導体関連株全般の物色人気に乗っている。特に同社の手掛ける超高精度X線ミラーはオランダの半導体露光装置トップメーカーASML<ASML>の次世代機向けで需要本格化に向けた期待を内包している。株式需給面では外資系証券による貸株市場を経由した空売りが高水準に溜まっており、その買い戻しが株価押し上げ要因となったもようだ。
■グリッド <5582> 3,575円 +215 円 (+6.4%) 本日終値
グリッド<5582>が反発。この日の寄り前、鉄道・海上・陸上輸送を一元管理し、マルチモーダル輸送として物流全体の効率化を実現するシステム「ReNom multiModal」の開発を開始したと発表しており、好材料視された。「ReNom multiModal」は、同社の内航船・外航船の配船計画やトラック輸送、鉄道輸送計画といった個々の輸送計画の最適化に関する豊富なノウハウを生かし、デジタルツイン・シミュレータとAI技術を用いて鉄道・海上・陸上輸送を一元管理するシステム。デジタルツイン・シミュレータ上に各生産拠点・備蓄拠点・需要拠点とともに全輸送リソースを緻密に再現し、マルチモーダル輸送のシミュレーションを可能とするほか、物流最適化に適したAIを用いることで複雑なマルチモーダル輸送計画の最適化を実現するとしている。
■カネコ種苗 <1376> 1,469円 +86 円 (+6.2%) 本日終値
カネコ種苗<1376>が高い。一時10.5%高の1528円まで上昇した。前週末19日取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。取得上限は15万株(自己株式を除く発行済み株数の1.30%)、または2億5000万円。期間は1月22日から5月24日まで。
■セック <3741> 5,600円 +320 円 (+6.1%) 本日終値
セック<3741>が3連騰し昨年来高値を更新。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の月探査機「SLIM」が20日、日本の無人探査機として初めて月面着陸に成功したことを受けて、「SLIM」搭載の変形型月面ロボットのソフトウェア及びX線分光撮像衛星「XRISM」向け観測データベースシステムの開発に協力した同社に関連銘柄物色が波及している。月面着陸は世界でも旧ソ連、米国、中国、インドに次ぐ5カ国目の快挙となる。
■NexTone <7094> 1,257円 +71 円 (+6.0%) 本日終値
NexTone<7094>が高い。前週末19日の取引終了後、24年3月期第3四半期末の著作権管理楽曲数と取扱原盤数を発表。順調な拡大を好感した買いが入った。著作権管理楽曲数は49万599。新規管理楽曲数は第3四半期中に4万6659増えており、第1四半期中の3万2042増、第2四半期中の3万8957増から伸びが強まった。取扱原盤数は116万9505だった。
■Rebase <5138> 861円 +39 円 (+4.7%) 本日終値
Rebase<5138>が後場に動意づいた。同社は22日午後2時、クロスコ(東京都港区)とともに、事業開発に向けた協業を開始すると発表。メタバース空間のレンタルを可能にするとしており、これを手掛かり視した買いが集まったようだ。リベースが展開するレンタルスペースの予約プラットフォーム「instabase(インスタベース)」において、クロスコが提供する「METAGO」のメタバース空間が予約・利用可能になる。ビジネス用途のオンライン会議や研修、交流会などを活用例とし、全国どこからでも参加可能なメタバース空間を時間予約方式で提供するという。
■東洋証券 <8614> 306円 +10 円 (+3.4%) 本日終値
東洋証券<8614>が後場に一段高となった。22日正午、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の決算速報値を開示した。営業収益は前年同期比35.7%増の84億2800万円、営業損益は4億7400万円の黒字(前年同期は16億6100万円の赤字)、最終損益は6億9500万円の黒字(同12億3400万円の赤字)となった。黒字を確保したことを好感した買いが集まったようだ。相場環境の好転を受け、日本株や米国株、投資信託の手数料が増加した。
■モビルス <4370> 529円 +15 円 (+2.9%) 本日終値
モビルス<4370>が急反発。前週末19日の取引終了後、テクマトリックス<3762>と資本・業務提携したと発表しており、好材料視された。テクマトは、モビルスの株主であるエヌ・ティ・ティ・コムウェア(東京都港区)が保有するモビルス株式の全てを19日付で取得した。両社はともにコンタクトセンターに対するソリューションを提供しているが、主力とする製品の領域が異なることから競合する分野は限られ、相互補完的に両社の製品を提供することが可能と判断。今後はモビルスからテクマトへの「MOBIシリーズ」のOEM提供や「MOBIシリーズ」と「FastSeries」の製品連携開発、生成AI領域における共同研究及びサービス開発などを行うとしている。なお、モビルスとNTTコムウェアとの業務提携は継続。
●ストップ高銘柄
エムケイシステム <3910> 401円 +80 円 (+24.9%) ストップ高 本日終値
イクヨ <7273> 2,534円 +500 円 (+24.6%) ストップ高 本日終値
AHCグループ <7083> 945円 +150 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
ABEJA <5574> 3,215円 +504 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
アイビーシー <3920> 527円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
サンバイオ <4592> 531円 -100 円 (-15.9%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース